No.00000024

ブルー・リポートV(創作)


(M)A.D.1999/xx/xx
(C)A.D.2026/xx/xx
タイマニック2号ブルー


先史文明の銀河戦争と終焉

 銀河戦争(銀河大戦)は、終焉を迎えようとしていた。それも、最悪の状況で・・・。

いつ尽きるとも知れないワルダー軍団。勝敗は既に決していた。

 戦闘は各惑星で劣勢を極め、地球は既に死の惑星と化していた。残るはレッドギャラクシー星のみ。最強のサイボーグ99ボディも完成には時間が必要。更にはエネルギーの供給にはおよそ20年。これでは全く間に合わない。クロスレインボー隊の活躍により、かろうじて優勢にあったレッドギャラクシー星で、ある決断が下された。それは・・・。

 「悪の手による恐怖が支配する宇宙の創造」を阻止する為に、必死で守りぬいた「銀河の英知」を使用し、「戦争に関わった全ての文明を消滅させ、宇宙をゼロから創造し直す。」と言うものであった。この戦争に破れてしまえばそういうことになる。であれば、「銀河の英知」が我々の手にあるうちに先に宇宙を作り変えてしまおう。というもの。次の文明に宇宙を委ねるという計画であった。

 さっそく、「アストロキィ」により「銀河の英知」を作動・開放。「聖霊」の脳を凍らせるような声が問いを始める。『汝、名は?』「私達はレッドギャラクシーで生まれ変わったサイボーグ・・・・・・・」

 その問答の間に私、タイマニックは、「5つの神器」といっていいだろう。その内の2つ、「サイボーグ99ボディ設計図」「銀河大地震中和銃」を、支持された地にワープ能力で運んだ。そして、最後に私「タイマニック」自身も、次文明の為に、皆に別れを告げ最後のワープを行った。そして眠りに付いた。レッドギャラクシー星での聖霊とのやり取り、「銀河大地震」がどういう形で終わったかは記録できる状況になかった為、詳細は不明である。しかし、この、「5つの神器」が存在していると言う事はクロスレインボー隊の願いが「聖霊」に受け入れられた事になるであろう。

銀河戦争はこうして幕を閉じた。

私、タイマニックは、この先史時代で7人のサイボーグ1号に別れを告げ、更に、この時代でもサイボーグ1号(片貝健一)に別れを告げた。不思議な巡り会わせであった。
















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5つの神器の軌跡

@銀河の英知
 不明。後史のレッドギャラクシー星でサイボーグ1号(片貝健一)がワルダー軍団の生き残り(キングワルダー1世本人と推測)に襲われた事から推測するとレッドギャラクシー星にそのまま存在し、それを手に入れるためにサイボーグ1号(片貝健一)とキングワルダー1世が出会ってしまったのかもしれない。「前世の記憶」とでも言うのだろうか。不思議な一致である。「歴史は繰り返す」とは、この事であるかのような事実である。

Aアストロキィ
 「銀河の英知」同様、不明。上記同様、レッドギャラクシー星と推測。後史のレッドギャラクシー星でサイボーグ1号が、キングワルダー1世にアストロキィで原子力エンジンを破壊されたという事なので、キングワルダー1世がレッドギャラクシー星で発見した所を襲われたという事であろう。その後、ネオ・ノーチラス サイボーグ研究所に影丸神により持ち込まれた。出所は「父の形見」という事意外、事実関係は不明であった。しかし、これにより彼は研究員として入所が決定している。実際にはキングワルダー1世によるスパイで、正体はキングワルダー2世ジェネルであった。本来は「サイボーグ99ボディ」の完成を機に自らで覚醒し「サイボーグ99ボディ」と「アストロキィ」を持ち出す予定だったが「サイボーグ99ボディ」の完成が進まない為、覚醒が始まらなかった。キングワルダー1世は「サイボーグ99ボディ」の完成は無いと判断。そこで、ダーススター、ワルグロ星人らがアストロキーの確保に動く事になったと思われる。という事は、「アストロキィ」はキングワルダー1世が「サイボーグ99ボディ」を手に入れる為の囮に使われた事になり、キングワルダー1世の策略で地球の片貝博士の元にあったという事であろう。

Bサイボーグ99ボディ設計図
 地球。遺跡より発見。この遺跡は「宇宙の遺跡」とも言う。斗馬丈一郎博士が発見し、斗馬博士が去った後は片貝博士の元にあった。

Cサイボーグ99ボディ欠落データ(タイマニック)
 火星。私タイマニック自身。サイボーグ研究所の斗馬一矢・影丸神・ミクロマンらにより、発見された。

D銀河大地震中和銃(後に、遺跡兵器、麒麟銃と呼ばれた)
ザラス星。神護りの少年の一族が保管。代々隠され受け継がれてきたが少年ジェフの強力により片貝健一・斗馬一矢が発見。しかし、ダークスターの手に渡り、ザラス星を救う為に使用され、効力を失う。


「銀河戦争」により失われたもの、現われたもの

 ひとつだけ私が悲しく感じられるのは、私がこちらの次元のあの時代に現われ、クロスレインボー隊とともに向かったレッドギャラクシー星に、現在では文明が存在していない。と言う事実である。他の文明は瓜二つといっていいほどの復元が成されていると言うのに。何かの意志が感じられる。その意志?による制裁ではないかとさえ思える。しかし、それが「聖霊」によるものだとすると悲しい結末である。

同一のもの
@地球とその文明
Aキングワルダー軍団の存在。
B5つの神器
失われたもの
@レッドギャラクシー星の人類と文明
現われたもの
@アンドロメダ星雲銀河のプリズマ星とその文明
Aワルグロ星(仮称)のワルグロ星人(仮称)
B惑星アオトとその文明
C別次元からミクロアース星人ミクロマン・アクロイヤー・アーデン・デスキング
D別次元の地球人からのダイアクロン技術
E惑星ザラス星の文明



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