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トム・リポート 1(創作)

超合金スーパーミクロン製円盤の製作



(M)A.D.1975/4/xx
(C)A.D.2002/4/xx
海底都市ネオ・ノーチラス サイボーグ研究所 所属
ビクトリー計画 素材研究班 スーパーミクロンチーム
チーフ M-109X トム


開発目的

宇宙人・アクロイヤー連合に対抗する為の超合金製のミクロ円盤の製作。


基礎設計はワルダーの攻撃によりアフリカで亡くなった、片貝博士の助手が開発したもので、開発コードは「サイボーグ円盤99(ダブルナイン)」。研究所に試作機が完成している。この機体を元に、我々ミクロマンサイズにオングストローム化(以下:ミクロ化)を行い、装甲には超合金スーパーミクロンを使用するものとする。


サイボーグ円盤99の概要

この機体は、宇宙の侵略者から地球を守る目的で開発されたサイボーグ(改造人間)の為の高性能宇宙円盤であった。但し、この試作機は成人サイボーグ(1号)用ではなく未青年サイボーグ(2号)用であった。完成を目前にして何らかの理由で放棄されていた。テストの結果、何らかの制御が働いて100%の出力が得られなかったとの事である。開発期間の短縮と片貝博士の強い要請により、これを利用する事となった。


開発にあたって

サイボーグ円盤99の試作機を超合金スーパーミクロンの装甲に換装し完成させ量産、その後我々の能力、すなわちミクロブレスト光線を利用しミクロ化する方法をとる事となった。


この件について一言付け加えておく。このミクロブレスト光線によるミクロ化にはチーム内のジェリーが反対を主張。チーム内を二分した。ミクロ化による内包エネルギーの危険性を無視できない。と言うものであった。ミクロアース人として種の保存を優先すると、確かに納得のいく方法ではなかった。撃破されれば搭乗者の生命の危険度は増すからである。彼の主張も理解できた。私自身も悩んだ末の決断であった。宇宙人・アクロイヤー連合に対抗するためには早急の開発が急務であった。彼の説得にはかなりの時間も要したが、結局彼の体調が優れずチームからはずれたことで意見は一本化し、この開発手順でのスタートとなった。


超合金スーパーミクロン

超合金スーパーミクロン(以下:SM)とは、私が蘇生する前にすでに蘇生していた仲間の身体組織を覆っている金属の事で、様々な有害宇宙線を遮断し物理的外圧の軽減をも行ってくれる物質である。このSMは彼らの蘇生の直前、あるいは以前から長期に渡り"ある宇宙線"が水晶体に影響を与え外的ストレスとなり、カプセルの"種の保存システム"が作動しDNAの変更が実行され進化が起こり発生したものである。とジョージらが解析、命名し報告している。それをその後の研究で補っている。しかし、この条件の"ある宇宙線"の解明には至っていない。











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