No.00001200

トム・リポート 3(創作)<極秘>

試作機サイボーグ円盤99強奪



(M)A.D.1975/5/xx
(C)A.D.2002/5/xx
海底都市ネオ・ノーチラス サイボーグ研究所 所属
ビクトリー計画 素材研究班 スーパーミクロンチーム
チーフ M-109X トム


本日、サイボーグ研究所内試作機格納庫から、何者かによりサイボーグ円盤99が強奪された。


超機密事項により分類を極秘書類とする。


調査の結果、首謀者はM-109 ジェリーと断定。



 心身障害の診断を受け病床にあったのだが病室から行方をくらましており、捜索中であった。格納庫のキーを自由にできる者は現在、我々素材研究班の数名しかおらず彼以外の行動記録は全て問題なし。残るは彼しかいないのである。海底への格納庫ハッチの開閉記録が存在しないことからも、試作機をミクロブレスト光線によりミクロ化し研究所施設一般出入り口から逃走したものと推測される。しかし、彼のブレスト使用能力がそこまで高くない事を想定すると第三者の介入も捨てきれない。更に、試作機のデータが全て消されていることから、データの持ち出しも確実と言える。いずれにせよ、我々の仲間によりこのような重大な不祥事が発生するとは考えられなかった。片貝博士や、他の地球人研究者達にも申し訳が立たない。


 責任を取るためにも捜索を行っているが全く足取りがつかめないでいるのが現状だ。しかし、ふに落ちない点もある。調査を開始した途端に所内でアクロイヤーの残留反応が確認されたことだ。この研究所内へはブレスト能力を使って進入されたとしても、進入後は動態探知機や監視カメラ等により必ず異常が発見されるはずなのである。だがその警告も無かった為、我々ミクロマンの残留反応と取り違えていると考えるのが適切だと思う。今後も、捜索を続けるが試作機が無いでは「V計画」が進展しないので、新たに我々が設計から起こす事とする。SMの研究が進展しない間に2班に別れて作業を進め、宇宙人・アクロイヤー連合の総攻撃に間に合わせる事に努力する。





















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