No.00002000
トム・リポート 9(創作)
光子爆弾開発
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(M)A.D.1975/9/xx
(C)A.D.2002/9/xx 海底都市ネオ・ノーチラス
サイボーグ研究所 所属 ビクトリー計画 兵器開発 特務 チーフ M-109X トム
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SMチーム解散後、休む間もなく新たな任務が下った。
ブレストの報告書を見たダゴン司令から、片貝博士と協議の結果、分子分解・結合装置を転用した分子分解兵器の開発を進めてもらいたい。と依頼してきたのだ。ただ、条件があった。
開発の要旨は以下である。
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@ロボットマン運用のサポート隊員に携帯させる防御用の兵器の開発。 Aミクロ円盤UFOに搭載する固定武装の開発。 B上記に使用できる分子分解兵器であること。 Cミクロ円盤UFOの量産、ロボットマンの完成に間に合わせること。
| 兵器開発は別のチームが担当していた為、この役目がまさか私に回ってくるとは思いもよらなかった。ところが今回は設計の依頼である事で私にも納得が入った。しかし、Cの条件は果たせそうに無いと思っていた。そこで、私も以下の条件を飲んでもらった。
開発の条件
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@ブレストの複製の様な兵器を短期間で設計・製造するのは不可能である。 Aそこで、分子分解・結合装置から発せられる"分解の光線"を蓄積し放つ兵器の開発。 B発射機はそれぞれの形状で作成されていること。
| 要は、私は分子分解弾頭のみの開発である。兵器開発チームではこれを"光子爆弾"と呼ぶ事となった。この開発は意外とスムーズに進んだ。超合金SMの時とは大差があった。開発期間を短期間に制限された事で単純な発想ができたのである。
本来の分子分解時の光線は物体を分解しながらそのデータをカプセル・ブレストに送っている。今回の兵器は分解するだけなのである。であれば放ちっぱなしでよい事になる。あとは、その光線の蓄積である。これには光線であることを踏まえ、特殊な磁界球体内に閉じ込める事に成功した。これを弾頭とし敵に当てることにより磁界の崩壊、発光、分解のみ、が行われる兵器に仕上げた。
これが完成するころには、@携帯兵器ハンドバズーカAミクロ円盤UFOのアトムカノンが完成・量産されていたのでCの期間にも間に合った。
兵器の紹介として以下のように言われる事となった。
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@ハンドバズーカ Aミクロ円盤UFO
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物質を一瞬のうちに塵にする光子爆弾を装備。
物質を一瞬のうちに塵にする光子爆弾を発射するアトムカノンが装備。
| これにてミクロ円盤UFOの開発関連からは本当の意味で離れられたと言える。
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