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コナー・リポート 2(創作)

決戦!ロボットマン



(M)A.D.1975/10/xx
(C)A.D.2002/10/xx
海底都市ネオ・ノーチラス サイボーグ研究所 所属
ビクトリー計画 サイボーグ・ロボット開発チーム
運用チーフ M-210 コナー


 こちらに帰還した時には既にロボットマンは完成し、兵器開発チームによる換装兵器も完成しドリル戦車・ブルドーザーが届けられていた。この換装兵器の単独運用についてはM-122マイケルらにより完了していた。あとは、ロボットマンとの換装テストであったがそれは彼らの任務だった。私たちの任務はテストパイロットのM-124マックスによる実践テストの護衛・サポート全般であった。

SM開発を完了したトムが応援に来たこともあり、テストは順調に進みクリスタルを超える数値を計測した。

 宇宙人・アクロイヤーの攻撃も無く、配備が間に合わなかったハンドバズーカも必要がなかった。余談ではあるが、たいした兵器ではないと踏んでいた兵器だったがトムの設計によるもので、完成していれば、かなりの威力を発揮したそうだ。トムには伝える事ができなかったのだが、実はハンドバズーカ自体の問題でこちらには回ってこなかったのだそうだ。既に9月中にあちらの別の部隊に配備されたと言うことだった。その問題とは、ブレスト着脱タイプのミクロマン専用の兵器に仕上げてしまったのだそうだ。兵器開発チームは我々がスーパーミクロマンであると理解していたようだが、ブレスト内臓タイプのスーパーミクロマンであることを理解していなかったのだそうだ。戦略的には有効だが我々の戦術的には不要の長物であった。結果としてたいした物でない事に変わりはない。


ついに、ロボットマンの完成が報告された。


時を置かず緊急連絡が入った。

宇宙人・アクロイヤー連合の侵攻が始まったのだ。新型のUFOを投入し大群でレーダーに捉えられた。

 あちらからも援軍が到着。エスカルゴ、マリンコプター等と一緒に他の戦闘機種が到着。我々も完成したばかりの新兵器群、ロボットマン、ミクロ円盤UFO、ミクロセスナの投入を決めた。


 「ミクロマン・サイボーグ・ロボットマン連合部隊出動!!」


 決戦が始まった。司令官機と思われるUFOに手こずりながらもロボットマンの接近格闘戦闘、ミクロ円盤UFOの光子爆弾や、サイボーグチームの武装などそれぞれの新運用法により戦闘は我々の優勢のまま進んだ。しかし、光子爆弾はなぜかアクロイヤーには通用しなかった。トムの見解も不明と言うことだった。宇宙人を全て撃墜した頃合でアクロイヤーは敗走に移った。我々の勝利である。壊滅した宇宙人になどアクロイヤーとしては、もう加担する理由もないのであろう。


推測ではあるが、もうこちらの世界にアクロイヤーは現れないように思われる。

数日後、宇宙人の壊滅を見届けた片貝博士より、

 「こちらの世界は君達のおかげでより安全になった。あとの事はサイボーグチームだけで警備・防衛を行うので君らはアクロイヤーの攻撃から君らの世界の地球人類を救って欲しい。助けが必要ならいつでも応援に行くから召集をしてくれ。ありがとう。」

 と言う言葉により、我々は勇気をもらいこちらを引き上げる事になった。しかし、ダゴン司令は数名の研究者と共に駐留を決めていた。やはりサイボーグ研の技術力は魅力的なのだろう。


この決戦の報告を最後に私たちの任務も完了となる。


今度は20倍の地球人類を守りに行くとする。



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