No.00002480

ダッシュウイング量産計画(創作)



(M)A.D.1975/12/xx
(C)A.D.2002/12/xx
ロードステーション基地 兵器開発室
M-113 ボビー


 およそ3ヶ月前に、あちら(次元(C))の「サイボーグ研究所」で完成した補助フライトシステム「ダッシュウイング」の量産計画が、M-111ボブソンから上がってきた。それは、ダッシュウイング装備のスーパーミクロマン達が任務を終え、こちら(次元(M))に戻った事に端を発している。高速移動でのブレスト能力使用頻度を半減できる。という事実が広まった為であった。本部としてもブレスト能力の過剰使用後の精神力低下による誤作業等による事故の増加傾向に苦慮していたのである。

 そこで、ダッシュウイング装備者に意見を聞く事となり、M-211ケン、M-212カリー、M-213キムが召還され意見交換が行われた。その中で課題・問題点がいくつかあがった。



《課題・問題点》

 @サイボーグ研究所で新開発された「反重力プレート推進機関」のメンテナンス性の悪さ。
   ・メンテナンスは「サイボーグ研究所」でしか行う事ができなかった。
 A最高速マッハ15という超高速飛行を安定させる難しさ。
   ・装備者のブレスト能力・制御力の差による不安定さ。
 Bそもそもマッハ15という超高速が必要なのか。
   ・先月確認された新種のアクロイヤー(*)の予測最高速度がマッハ1程度でしかない事。

    (*)後日フライングプレーン装備のアクロイヤー2と判明。


 以上の点から推進機関を次元(M)でもメンテナンスのできるものへの換装、最高速度をマッハ3程度で安定性のよい形で量産を行う事となった。



 数日後、ボブソンと協議の結果、推進機関は「反重力プレート推進機関」から「反重力ビーム推進機関」とし、安定性を重視しリミッターで最高速度をマッハ3と設定。これにより、より少ないブレスト制御での操作が可能となる。但し、「ダッシュウイング」の超高性能補助フライトシステムも、ブレスト使用能力の高い者には支持者も多かったので、少数の増産を「サイボーグ研究所」に依頼する事となった。こちらは現行のままの増産となった。

















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