No.00002800

トム・リポートU 1(創作)
<極秘>

秘密基地アースステーション建造開始

(メカ・ミクロマン開発開始)

(M)A.D.1976/3/xx
(C)A.D.2003/3/xx
秘密基地アースステーション建造チーム
M-109X トム



 本日よりM-104ジョンの指揮のもと、初の最大の拠点基地となる、秘密基地「アースステーション」の建造がはじまった。場所は「富士山麓の小さな湖」とだけ言っておこう。ここは、アクロイヤーから地球を守る為の最大の拠点になるのだから、今はこれ以上は伏せておく。


 私はジョンの指示で、ここに指令基地タイプの連結棟の1棟を借り「メカ・ミクロマン」の開発をスタートさせる事となった。基本構想は既に出来上がっていた。あとは、正式に図面・書類に落とし込み問題点のピックアップを行う予定である。更に後日、私のパートナーとしてM-113ボビーが着任するという事である。彼の武器開発能力の噂は聞いていたので頼もしい限りである。




〈設計思想〉

@ミクロマンの増員が目的なので、我々と同サイズ・兵器共用・5mmJ規格に準拠
A独立思考型自立ロボットで音声・テレパシー入力にて追加命令の実行
B運用面で不都合のある「超合金スーパーミクロン」は使用を制限


 今回の計画は私独自の「スーパーミクロン製・サイボーグ開発」とは、全く別のもので、公表はされていないが、今後発生するであろうミクロマンのアクロイヤー化による、我々ミクロマンの人員減少を補う為のサポート・ロボット兵「メカ・ミクロマン」を作るというものである。であるから今回は「超合金スーパーミクロン」は使用しない。


 以前、進めていた「スーパーミクロン製・サイボーグ」は、外観のスタイルをDNAデータを貰っていたM-212カリーをベースに製作していたが、これはジャックに使用してしまったので既に無い。新たに外観デザインを起こすことにした。デザインは本部とジョンの真意を砕く意味を込め、あえて「ミクロマン風」にせず、ロボットの代名詞たる「ロボットマン」とした。名称も「ミニ・ロボットマン」とシンプルにした。


 「超合金スーパーミクロン」に関しては、未使用を決めている。本来スーパーミクロンには2つの効果を期待していた。1つは外部からの物理的衝撃に対する硬度。もう1つは外部からの有害物質の遮断能力であった。ミクロ円盤UFOの場合は硬度は当然必要として、搭乗者がいるため有害物質の遮断能力も重視されたのである。しかし、今回の計画は単独で稼働するロボットである。であればそれは必要ない。硬度だけ確保できればよい事である。その為、今回は現状で最良の合金で製造する事とした。試作機は3体、完成はおよそ6ヶ月後を予定。その後量産となる。ジョンには悪いが完璧なものを作って見せ「地球人類のミクロマン化」は、なんとしてでも阻止するつもりである。











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