No.00032020

トム・リポートV 1(創作)<極秘>

新素材ナイトニウムの応用

(M)A.D.1978/11/xx
(C)A.D.2005/11/xx
保安機関CRIMメディカルエリア
ナイトニウム研究所 所長代理
M-109X トム



 今回の任務は・・・、いや、今回の任務も。と言うべきであろうか。現在の最新の技術を用いて「ミクロマンの人体改造の可否の研究」と言う事になる。さらに可能ならば「実用化実験の実施」である。目的は「スパイマジシャンへの耐ブレストボンバー能力の付加」となる。概要はポリスキーパーらが「ミクロ彗星」の核から発掘した新素材「ナイトニウム」の特性「耐ブレストボンバー」能力を我々ミクロマンに応用する事にある。今更、言うまでもないが我々「ミクロマン」にバイオテクノロジーによる治療(修復)・遺伝子組み換え等の技術は通用しない。そこで、あれから歳月も経ち新技術も得た事で、あらためて今現在の技術で「人体改造の可否」を考えようというものである。但し、ここで言う「ミクロマン」とは、各個別の検体という意味で考えるべきで全てのミクロマンに応用できるとは考えてもらいたくはない。それに、これが実現すれば我々に「耐ブレストボンバー」能力が加わりアーデンに対する防御力が格段に上がるのは確かで、特に今回の依頼主であるスパイマジシャンらのように、単独行動時にアーデンらと対峙してしまう確率の高い職務の者からは、必要とされて当然の能力であると言える。でき得る限りの協力を行ないたいと思う。

まずは新素材「ナイトニウム」の現在の技術・応用についてまとめる。



 判明している効果

  @アーデン星人の放つ「ブレストボンバー」に対する耐性。
  A衝撃に対しての耐性は極端に弱い。
  Bナイトニウムに包まれると外界への「ブレスト能力」の放出力が減衰する。


  ※ブレストボンバー・・・  超小型彗星(高温メタンガスの塊)を胸から発射しどんなものでも
                  破壊してしまうアーデン最大の武器だ。



 技術・応用

  @ナイトニウムによる物質へのコーティング技術
     (但し、軟質素材等、適応しない物質もある)

      ミクロナイトMC-0XXシリーズ・・・ボディ装甲の防御コーティング
                        衝撃対策:物理攻撃を無効にするシールドを装備
                        開発   :ポリスキーパー

  Aナイトニウムの特殊繊維化による戦闘服の製造

      フードマンH-721シリーズ・・・特殊繊維化による宇宙服/戦闘服
                        「ナイトニウム・スーツ」の開発
                        衝撃対策:新型フードによる防御。
                        開発   :フードマン アステロイド基地


 不適応要素

  @「ミクロマン」の身体への直接コーティング
  A「ナイトニウム・スーツの着用」




 以上が現在の判明している情報である。次に、我々の身体に変化を与えられるシステムについて情報収集を行なう。




1











 この任務がインテリジェンスエリア発である事もあり、なんとリーダークラスのスパイマジシャン4名が参加してくれる事になっていた。特に今回の任務には大変ありがたい戦力であることは間違いない。彼らの能力を存分に生かす方向で研究を進めるつもりである。つまり彼らの諜報能力を活用し情報収集を行なってもらうのである。内容は我々ミクロマンの身体に「何らかの変化」を与える事ができる技術・システムを詳細も含め最大限収集してもらう事である。彼らにはうってつけの任務であろう。


 数日を置かず、これ以上ない情報が集まった。スパイマジシャンの諜報能力恐るべし。今まで彼らに対する曲がった評価を改めなければならない事を自覚する結果となった。更に評価を改めるべきは彼ら自身がこの実験の被験者である事も理由のひとつとして上げておく。


以下は、集められた調査結果である。


我々ミクロマンの身体に変化を与えることができる、又は、できると思われる技術・システム


  @カプセル・システムによる進化(復元可能)
  Aブレスト能力の身体コーティング睡眠(復元可能)
  B変調スペクトルMXとTV電波混信によるヒーローミクロマンの蘇生(復元不可)
  Cミクロ=ブレスト光線(縮小・復元可能)
  Dタイタンのサイボーグ技術(ミクロマン体には使用不能)
  Eサイボーグ1号の変身装置からのシグナルとスペクトルMXの同調による変身(復元不可)
  FミクロマンコマンドらのαH7元素による変化(縮小・蘇生・他。復元不可)
  Gフードマンの1/20技術(縮小・復元不可)
  Hアクロイヤーの「αH7光線」(縮小・復元不可)


 上記のうち今回の実験で不適応と考えられるものを除外してゆく。まず、Dタイタンのサイボーグ技術。これは今回の「検体」がスパイマジシャン(ミクロマン)という事で適応外。次に縮小効果しか得られない技術を除外。Cミクロブレスト光線、Gフードマンの1/20技術、Hアクロイヤーの「αH7光線」である。そして残された5つの技術については検証・実験を行なってゆく事となった。




抽出した検討要素を含む技術・システム(新たにナンバリング)


  @カプセル・システムによる進化(復元可能)
  Aブレスト能力の身体コーティング睡眠(復元可能)
  B変調スペクトルMXとTV電波混信によるヒーローミクロマンの蘇生(復元不可)
  Cサイボーグ1号の変身装置からのシグナルとスペクトルMXの同調による変身(復元不可)
  DミクロマンコマンドらのαH7元素による変化(縮小・蘇生・他。復元不可)


 以後、上記5項目について4名のスパイマジシャンと分担して情報収集・検証を行ない、全員の意見集約後、実験移行の可否を判断するものとする。担当は下記の通りとし、各自担当分の判断が下された後、進行中の他の技術・システムの検証の方へシフトしてゆく方式をとった。

技術・システム 難易度 担当者
@カプセル・システムによる進化 1 M-131 ディック
Aブレスト能力の身体コーティング睡眠 1 M-132 ダン
B変調スペクトルMXとTV電波混信による変化・蘇生 3 M-133 ダニー
Cサイボーグ1号のシグナルとスペクトルMXの同調・変身 2 M-134 デビット
DミクロマンコマンドらのαH7元素による変化 5 M-109X トム











2