「身体コーティング物質」は「超合金スーパーヒーロン(SH)」
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次に、身体コーティング物質(何らかの物質)についても解明された点がある。この物質の調査とは別にミクロマン・ジーグ、ミクロマン・ガ・キーンらの身体調査を行なっていたチームが彼らの身体がそれまでは詳しい調査もせずに「超合金スーパーミクロン(SM)」だと断定していたものが、実は「超合金スーパーミクロン(SM)」に性質も、能力も限りなく近い別の物質である事をつきとめた。彼らはこれを「超合金スーパーヒーロン(SH)」と名付け、更に調査を進めると、この身体コーティング物質がその物ズバリ同一のものであることが判明した。この成果により、彼らの身体は「超合金スーパーヒーロン(SH)」製であり、元は身体コーティング物質が身体に融合したものだった事実が解明された。但し、スーパーミクロマンがカプセル・システムの進化の過程で「超合金スーパーヒーロン(SH)」と身体が融合し「超合金スーパーミクロン(SM)」になった事は理解できるが、カプセル・システムを持たない彼らはどうやって融合できたのかまでは解明に至っていない。
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ブレスト機能F「分子分解・結合装置」へのナイトニウム防具登録の評価
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さて、ここで再考する必要性を感じるので確認の意味で触れておこう。それは「分子分解・結合装置」の存在と有効性についてだ。というのは、これを使用すれば、わざわざ身体改造をしなくても、敵の攻撃が「ブレストボンバー」だと判明した時点で「ナイトニウム・シールド」を出すなり、「ナイトニウム・防具」を全身に装着するなりすれば解決なのでは。と疑問に思われる点についてだ。敵との戦闘中に自分が今どんな兵器で攻撃されているのかを被弾する前に判断することがどれだけ困難な事かを考えて欲しい。実際には何に被弾するか分からない為、とにかく被弾しないように回避に専念するのが常識だ。仮に「ブレストボンバー」による攻撃だと判明したとしよう。「ナイトニウム・防具」を装着。同時に別の攻撃が来たとすると「ブレストボンバー」には対応できるが、別の攻撃に対しては、未装着時とほとんど変わらない防御力の為、どんな攻撃であっても直撃では瀕死となる。特に今回の検体は我々スパイマジシャンだ。身軽を最大の武器としている我々にとって「大型のシールド」「力場発生器」のような装備がどれほど有効と言えるだろうか。逆に命を危険にさらす事になりはしないだろうか。この問題があるからこその「身体改造」と言う事になる。そこを理解してもらい話を進めたいと思う。
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実験移行 |
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以上、上記で説明してきた通り身体コーティング物質「超合金スーパーヒーロン(SH)」が、カプセル・システムなしで「ブレスト・システム」をも取り込み
ジーグ、ガ・キーンらのボディ組織となったこと。また、「カプセル・システム」の「DNA管理装置・進化等の管理」によりスーパーミクロマンのボディ組織「超合金スーパーミクロン(SM)」に「進化」したことが理解できよう。
「カプセル・システムによる進化」についてはM-131ディックの調査に譲るとして、こちらはこの「身体コーティング睡眠」時のシステムを転用し「超合金スーパーヒーロン(SH)」から、能力が「ナイトニウム」と同等で、ブレスト能力を阻害しない新素材「超合金スーパーナイトロン(SN)」(仮名)身体の獲得を試みようとするもの。
しかしながら、ジーグ、ガ・キーン、スーパーミクロマンらは稼働状態を維持できるのに対し、通常、我々は「超合金スーパーヒーロン(SH)」でコーティングされると身体が拘束されてしまい稼働状態を維持する事ができない。本来その点の解明が不可欠ではあるものの、現状での解決にはかなりの時間を要すと思われるため断念し、素材としての「超合金スーパーナイトロン(SN)」(仮)を創造することに絞って検証を進めようと思う。
そこで今回使用できるシステムとしては「ブレスト能力F分子分解・結合装置」となる。様々な角度から検討した結果、可能性があるとすれば「分子分解・結合」というシステムで、これがどういった原理で「分解登録」され、どう「分子結合」されるのか。実験により確認を行う事とする。
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