No.00032060


B変調スペクトルとTV電波混信による蘇生(創作)

 本題: ヒーローミクロマン誕生のシステムを転用し「ナイトニウム・ミクロマン」を誕生させる。

(M)A.D.1978/12/xx
(C)A.D.2005/12/xx
保安機関CRIMメディカルエリア
ナイトニウム研究所
M-133 ダニー

 1976年3月「ミクロマン・ジーグ」誕生、1976年10月「ミクロマン・ガ・キーン」誕生。超合金スーパーヒーロン(SH)の身体を持つ彼らは、その後、短期間で多大なる戦果を見せつけることになる。 当時、真っ先に彼らの戦果に着目したのが、次元(C)で「V(ビクトリー)計画」に携わっていたM-109Xダゴンらであった。彼らは自分たちにもその身体が手に入れられないか研究を開始した。がしかし、彼らと同様の身体の獲得には至らず、止むなく次元(C)の「変身」技術をとりいれた方法にて「ミクロデビルマン」の身体を獲得する事となったが、「超合金スーパーヒーロン(SH)」の身体ではなくではなかった。結果として「ジーグ」「ガ・キーン」らの誕生についての解明にも至らなかった。

 あれから3年余り、あらためて「ヒーローミクロマン誕生」のシステムを解明し、それを転用し自ら「ナイトニウム・ミクロマン」になろうというのが今回の目的である。


そこでまず、各ヒーローミクロマンの誕生を再検証する。

ミクロマン ジーグ  ジーグはタイタンと同様カプセルを持っていなかった。その為、彼らは進化ではない。カプセル機能NDNA 管理装置に干渉されていない為、身体改造(5mmジョイント等)が可能であった。

@彼らの水晶体は地上(地中や海底等)に存在
A水晶体の中で「身体コーティング睡眠」の状態
B291.82メガヘルツのスペクトルMX電波発射
Cロードステーション基地の装置が故障。電波が狂う
D太陽の黒点の影響で狂った電波が妨害され微弱な電波となる
ETV電波と混信
Fそれを受信した数多くの水晶体 TV画像と同じ姿に変化
 (基本的な能力は通常ミクロマンと同様と思われる)

資料 「ミクロマン 鋼鉄ジーグ」 パンフレット 00002710

誕生(蘇生)時スペクトルMXの状況

291.82メガヘルツのスペクトルMX電波→
ロードステーション基地装置の故障により電波が(狂う)
太陽の黒点の影響で電波が妨害 (微弱化)
TV電波との(混信)
何らかの蘇生スペクトルMXになった。

ミクロマン ガ・キーン  ガ・キーンもカプセルを持っていなかった。その為、彼らも進化ではない。カプセル機能NDNA 管理装置に干渉されていない為、身体改造(5mmジョイント等)が可能であった。

●スパイマジシャン サイド
@スパイマジシャン情報システムが突然狂う
A地球の上空を通り過る大流星群の影響と判明
Bその中の一つが爆発 無数が日本国中に落下
●ガ・キーン サイド
@乗って来た流星群 テレビ電波を受信 周波数が狂い爆発
Aテレビ画像と同じ姿に変化 地球へ落下
 (基本的な能力は通常ミクロマンと同様と思われる)

資料 「ミクロマン ガ・キーン」 パンフレット 00002712

誕生(蘇生)時スペクトルMXの状況

 ガ・キーン誕生に関しては、我々スパイマジシャンが深く関与していたのだが、その記録からは誕生(蘇生)時のスペクトルMXの状況が解明されていないのである。当時の我々の情報システムの状態と、ガ・キーンらの証言が時系列で合致させられなかったのである。それはガ・キーンらの流星群が爆発消滅してしまった事と、彼らが流星群内で「身体コーティング睡眠」の状態だった為である。これにより当時の記録もスパイマジシャン側、ガ・キーン側、双方の証言を併記するしかなかったのである。詳細な調査が必要である。





1











ミクロマン ガ・キーン誕生(蘇生)の再調査事項

  @当時のロードステーション基地 MCIA(ミクロマン中央情報局)担当者の再聴取
  Aガ・キーンらへの再聴取(より多くのガ・キーンからの聴取を得る)
  Bロードステーション基地のデータ(バックアップ)の再調査
  C上記情報より最新時系列の作製


ミクロマン ガ・キーン誕生(蘇生)の再調査結果(新情報を赤で示す)

@ ロードステーション基地 MCIA(ミクロマン中央情報局)担当者 再聴取結果

R-1 スパイマジシャン情報システムが突然狂う
R-2 情報システムが狂ったのは地球の上空を通り過る大流星群の影響
R-3 地球上空通過の際 地球のヴァン・アレン帯 荒らす
R-4 大流星群の一つが爆発し
残骸となり無数に散って日本国中に落下
R-5 落下物調査中 ガ・キーンと遭遇


A ガ・キーン 再聴取結果

G-1 ガ・キーンら宇宙空間で蘇る
(冷凍睡眠解除)
G-2 ガ・キーンらロードステーションからのスペクトルMX受信
G-3 ガ・キーンら地球を守るため流星群に乗って地球に来た
G-4 ガ・キーンら宇宙船内で「身体コーティング睡眠」の状態
G-5 ガ・キーンらが乗って来た流星(宇宙船)がテレビ電波を受信 周波数が狂って爆発
G-6 ガ・キーンら
残骸と共に地球上へ落下
G-7 ガ・キーンらテレビ画像と同じ姿になっていた


B ロードステーション基地データ(バックアップ) 再調査結果

B-1 スパイマジシャン情報システム大流星群の監視を続行中
B-2 大流星群 地球上空通過の際 地球のヴァン・アレン帯 荒らす
B-3 スパイマジシャン情報システムが突然狂う
B-4 高速情報通信用スペクトルMX網が 291.82メガヘルツになっていた
B-5 大流星群の一つが爆発し
無数の残骸となり地上へ落下
B-6 爆発の影響で電離層、電磁場を荒す
B-7 電離層、電磁場が荒された影響で電波が妨害され微弱となる

B-8 微弱となった電波 TV電波と混信

























2











ミクロマン ガ・キーン誕生(蘇生)の再調査結果の分析(調整結果も赤で示す)

 ○一文に複数の内容が入っているものを分化。
 ○言い回しを簡略化。

@ MCIA(ミクロマン中央情報局)担当者

R-1   スパイマジシャン情報システム
暴走
R-2
-A 大流星群 地球上空通過
R-2
-B R-2-A が R-1 に影響
R-3-  R-2-A の際 ヴァン・アレン帯を荒らす
R-4
-A 大流星群の一つが爆発 残骸となる
R-4
-B 残骸 無数に散って日本国中に落下
R-5   落下物調査中にガ・キーンと遭遇

A ガ・キーン

G-1   ガ・キーンら宇宙空間で蘇る
(冷凍睡眠解除)
G-2   ガ・キーンらロードステーションからのスペクトルMX受信
G-3-
A ガ・キーンら地球を守る決意
G-3-
B ガ・キーンら流星群の一つに宇宙船で着艇
G-3-
C ガ・キーンら地球に向う
G-3-
D ガ・キーンら地球上空へ到達
G-4   ガ・キーンら宇宙船内では「身体コーティング睡眠」の状態
G-5
-A 流星上の宇宙船がTV電波を受信
G-5
-B 流星上の宇宙船の周波数が狂う
G-5
-C 流星上の宇宙船 爆発
G-6   ガ・キーンら
残骸と共に地球上へ落下
G-7   ガ・キーンらTV画像と同じ姿になっていた

B ロードステーション基地データ(バックアップ)

B-1   スパイマジシャン情報システム 大流星群の監視を続行中
B-2-A 大流星群 地球上空通過
B-2-B B-2-A の際 ヴァン・アレン帯を荒す
B-3   スパイマジシャン情報システム
暴走
B-4   高速情報通信用スペクトルMX網 291.82メガヘルツになっていた
B-5
-A 大流星群の一つが爆発
B-5-B B-5-A 後の無数の残骸 地上へ落下
B-6-A 
B-5-A の影響で電離層を荒す
B-6-B B-5-A の影響で電磁場を荒す
B-7   B-6-A、B-6-B の影響で電波が妨害され微弱となった

B-8   B-7 がTV電波と混信























3











ミクロマン ガ・キーン誕生(蘇生)時系列分析結果の統合

C 分析した3つの情報から統合した時系列を作製

G-1   ガ・キーンら宇宙空間で蘇る
(冷凍睡眠解除)
G-2   ガ・キーンらロードステーションからのスペクトルMX受信
G-3-
A ガ・キーンら地球を守る決意
G-3-
B ガ・キーンら流星群の一つに宇宙船で着艇
G-4   ガ・キーンら宇宙船内では「身体コーティング睡眠」の状態
G-3-
C ガ・キーンら地球に向う
B-1   スパイマジシャン情報システム 大流星群の監視を続行中
G-3-
D ガ・キーンら地球上空へ到達
R-2
-A 大流星群 地球上空通過
B-2-A 大流星群 地球上空通過
R-3    R-2-A の際 ヴァン・アレン帯を荒す
B-2-B B-2-A の際 ヴァン・アレン帯を荒す
R-2
-B R-2-A が R-1 に影響
R-1   スパイマジシャン情報システム
暴走
B-3   スパイマジシャン情報システム
暴走
B-4   高速情報通信用スペクトルMX網 291.82メガヘルツになっていた
G-5
-A 流星上の宇宙船がTV電波を受信
G-5
-B 流星上の宇宙船の周波数が狂う
G-5
-C 流星上の宇宙船 爆発
B-5
-A 大流星群の一つが爆発
R-4-A 大流星群の一つが爆発 残骸となる
B-6-A B-5-A の影響で電離層を荒す
B-6-B
 B-5-A の影響で電磁場を荒す
B-7   B-6-A、B-6-B の影響で電波が妨害され微弱となった

B-8   B-7 がTV電波と混信
G-7   ガ・キーンらTV画像と同じ姿になっていた
B-5-B B-5-A 後の無数の残骸 地上へ落下
G-6   ガ・キーンら
残骸と共に地球上へ落下
R-4
-B 残骸 無数に散って日本国中に落下
R-5   落下物調査中にガ・キーンと遭遇





















4











事象の統合、重複の整理、ナンバリングを実施

@ガ・キーンら宇宙空間で蘇り
地球を守る決意をかためる
Aガ・キーンら宇宙船を
大流星群の一つに着艇させ地球に向う
B
ガ・キーンら宇宙船内では「身体コーティング睡眠」の状態
C
スパイマジシャン情報システム 大流星群の監視を続行中
Dガ・キーンらの大流星群 地球上空へ到達 通過
E通過の影響で
ヴァン・アレン帯を荒らす
Fその影響でスパイマジシャン情報システム
暴走
G
その時 高速情報通信用スペクトルMX網 291.82メガヘルツになる
H大流星群の一つ(流星
上の宇宙船)がTV電波を受信し周波数が狂い爆発
I
爆発の影響で電離層、電磁場を荒し電波が妨害され微弱となる
J
その電波 TV電波と混信 ガ・キーンらはTV画像と同じ姿になっていた
Kガ・キーンら
爆発の残骸と共に地球上(日本国中)に無数に散って落下
L落下物調査中にガ・キーンと遭遇



 「ヒーローミクロマン誕生」について今まで謎だった部分が、この「ガ・キーン誕生(蘇生) 再調査」の結果を「ジーグ誕生(蘇生)」と比較すると、スペクトルMXの変化に、いくつかの関連性がある事に気づくことができた。

@ スペクトルMXが 291.82 メガヘルツで発信されていた事
A ジーグの「太陽の黒点の影響で狂った電波が妨害され微弱な電波となる」これは、ガ・キーンの「爆発の影響で電離層、電磁場を荒し電波が妨害され微弱となる」で同じ現象を再現できる可能性がある。
B ジーグの「微弱となった電波がTV電波と混信」はガ・キーンの「微弱となった電波がTV電波との混信」と同じ現象。
C 「それを受信しTV画像と同じ姿になった」も両者共通



 しかし、一点だけ共通しない点があった為、ロードステーション基地データ(バックアップ)の再調査を行なった。結果、同じ現象を再現できるであろう事象が発見された。



ジーグのスペクトルMXが「291.82メガヘルツで発信された」あとの、「ロードステーション基地の装置が故障。電波が狂う」という現象が、ガ・キーンの情報からは発見されなかった。しかし、再度の調査で「ヴァン・アレン帯を荒された影響によりその電波が狂っていた」事実を確認できたのである。これによりジーグの時と同じ現象が再現できるであろう事がわかり、「ヒーローミクロマン誕生の秘密」が一部解明される事となった。これは大成果である。この結果を反映した「ミクロマン ガ・キーン誕生(蘇生)改訂版」と「ミクロマン ジーグ誕生(蘇生)」とを比較する。













5











変調スペクトルMXとTV電波混信によるヒーローミクロマンの蘇生の再検証

「ガ・キーン誕生」を改訂した時系列と「ジーグ誕生」の時系列とを あらためて比較する。

ミクロマン ジーグ  ジーグはタイタンと同様カプセルを持っていなかった。その為、彼らは進化ではない。カプセル機能NDNA 管理装置に干渉されていない為、身体改造(5mmジョイント等)が可能であった。

@彼らの水晶体は地上(地中や海底等)に存在
A水晶体の中で「身体コーティング睡眠」の状態
B291.82メガヘルツのスペクトルMX電波発射
Cロードステーション基地の装置が故障。電波が狂う
D太陽の黒点の影響で狂った電波が妨害され微弱な電波となる
ETV電波と混信
Fそれを受信した数多くの水晶体 TV画像と同じ姿に変化
 (基本的な能力は通常ミクロマンと同様と思われる)

資料 「ミクロマン 鋼鉄ジーグ」 パンフレット 00002710

誕生(蘇生)時スペクトルMXの状況

291.82メガヘルツのスペクトルMX電波
ロードステーション基地装置の故障により電波が(狂う)
太陽の黒点の影響で電波が妨害 (微弱化)
TV電波との(混信)
何らかの蘇生スペクトルMXになった。

ミクロマン ガ・キーン
改訂版
 ガ・キーンもカプセルを持っていなかった。その為、彼らも進化ではない。カプセル機能NDNA 管理装置に干渉されていない為、身体改造(5mmジョイント等)も可能であった。

@ガ・キーンら宇宙空間で蘇り
地球を守る決意をかためる
Aガ・キーンら宇宙船を
大流星群の一つに着艇させ地球に向う
B
ガ・キーンら宇宙船内では「身体コーティング睡眠」の状態
C
スパイマジシャン情報システム 大流星群の監視を続行中
Dガ・キーンらの大流星群 地球上空へ到達 通過
E通過の影響で
ヴァン・アレン帯を荒らす
Fその影響でスパイマジシャン情報システムを
暴走
G
その時 高速情報通信用スペクトルMX網 291.82メガヘルツになる
●ヴァン・アレン帯を荒された影響によりその電波が狂う
H大流星群の一つ(流星
上の宇宙船)がTV電波を受信し周波数が狂い爆発
I
爆発の影響で電離層、電磁場を荒し電波が妨害され微弱となる
J
その電波がTV電波と混信 ガ・キーンらはTV画像と同じ姿になっていた
Kガ・キーンら
爆発の残骸と共に地球上(日本国中)に無数に散って落下
L落下物調査中にガ・キーンと遭遇
 (基本的な能力は通常ミクロマンと同様と思われる)

資料 今回の再調査結果報告 M-133ダニー
「ミクロマン ガ・キーン」 パンフレット 00002712

誕生(蘇生)時スペクトルMXの状況

スパイマジシャン情報システムの高速情報通信用スペクトルMX
情報システム暴走により
291.82メガヘルツとなる
ヴァン・アレン帯を荒された影響によりその電波が(狂う)
流星
(宇宙船)の爆発で電離層、電磁場を荒し電波が妨害され(微弱化)
その電波がTV電波と(混信)
何らかの蘇生スペクトルMXになった。




6











 比較の結果、「ガ・キーン誕生(蘇生)」の状況と「ジーグ誕生(蘇生)」の状況とで、ほぼ同じ事象が起こっていた事がわかる。今まで理解されていたミクロマン蘇生のスペクトルMXは周波数が 352.453メガヘルツだった。しかし、ミクロマン・ジーグでは 291.82メガヘルツの更に変調したスペクトルMXで蘇生されていた。当時も、また現在までスペクトルMXの周波数変化による蘇生の研究がなされていた事には違いないのだが、実際には「対アクロイヤー戦闘」の前では積極的ではなかったのは事実で、その為いまだ成果は無かった。しかし、今回の再調査によりミクロマン・ガ・キーンも 291.82メガヘルツの変調スペクトルMXで蘇生されていた事が判明した事により、改めて「ヒーローミクロマン計画」の始動を予感させる。しかし、今回の目的は「ナイトニウム・ミクロマンの誕生」である。この2例を元に、より精密な周波数を導き出しさなければならない。精細な調査を続行する。


 新たな実証データから実験を繰り返す事で、あらかたの数値は導き出せたものの、実験に移行するには現実的に信頼できる数値では無かった。数値に幅がありすぎてとても「おおざっぱ」すぎた。しかし、「おおざっぱ」ながら、その環境を作り出す事には技術的に問題はなく可能であるという事も同時に確信できたのである。


 そこで、今回の任務である。この現象を利用して「ナイトニウム・ミクロマンの誕生」をさせようというものだが、「ガ・キーン」「ジーグ」両者の特徴を見てみると、

 @容姿が、「TVヒーロー」と同じ。(色には多少の違いがみられる。)
 A身体は「超合金スーパーヒーロン(SH)」でできている。
 B基本的能力は「ミクロマン」と同じ。

これを、「ナイトニウム・ミクロマンの誕生」に利用しようとすると、

 @容姿だけが同じになっても意味が無い。
 A身体が「超合金スーパーヒーロン(SH)」になっても意味がない。
 B基本的能力が同じだけでは意味がない。

では、利用するとすれば どう、利用するかである。

 @「ナイトニウム・ミクロマン」のTV画像を製作し電波で流す。
 A「超合金スーパーヒーロン(SH)」を何らかの方法で「ナイトニウム」に変える。
 B基本的能力は維持させる。



 正直、わかってはいたのだがAが解決されない限り「ナイトニウム・ミクロマンの誕生」は難しい。今回の実験で、万が一にもヒントが導き出せれば。との検証でもあった。ここまで行なった研究である。他の開発への転用を期待する。



検証@ 変調スペクトルMXとTV電波混信によるヒーローミクロマンの蘇生

      以上の理由により「利用不可」と判断













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