No.99000011

ロボットマンレストア計画(創作)


(M)A.D.1998/xx/xx
(C)A.D.2025/xx/xx
ロボットマン・レストア・チーム
報告者:不明



 オリジナルロボットマンゴッドファイターが「対デスキング防衛戦」を戦い抜いたのちサイボーグ研究所で休眠している間、仲間の間で噂が広がっていた。


 「知ってるかい?オリジナルのロボットマンゴッドファイターが今どこにあるか?」

 「どこかで保管してるって聞いたが・・・。」

 「デスキング戦で破壊されて再起不能になってるみたいだ。サイボーグ研に眠ってるらしい。」

 「アーデン艦隊の残存艦隊追撃に出撃して戻らなかったって聞いた・・・」

 「いや、アクロイヤーの残党に盗まれて公表できないみたいだ・・・」

 「次に大規模な防衛戦闘になったら心もとないな。」

 「量産ロボットマンとでは頭の出来が違うからなあ。」

 「そんなことより問題は士気だよ。士気。」

 「そうだな・・・。」


 こんな噂が広まり、我々全体の士気にも影響が出始めていた。我々ミクロマンにとって『ロボットマン』とはもはや人類の言う『神』に近いものだったと言って過言ではなかった。


 この状況を打破する為、我々が極秘裏のうちに進めていた「ロボットマン・レストア計画」もテスト機(ロボットマンGR)の完成で最終段階に入った。これを機に士気の向上を図る事を最優先と判断し。『オリジナルロボットマン』に関する正確な情報を公開する事にした。


 この計画は『オリジナルロボットマンゴッドファイター』を解体し、装甲材からコントロールシステムまでヘルブレーン以外の全てを現在の最新技術を駆使し新規に完成させるというものであった。外見上こそ『初期オリジナルロボットマン』と同様だが、それは、この『初期オリジナルロボットマン』の形状が汎用性に富みメンテナンス性も抜群と判断されたからである。当然、武装等の威力は向上されている。ロボットマン2、ゴッドファイター時に装備されていた武装も今回はオプション化され、出撃時に選択装備が可能となった。

 今後は、このテスト機(ロボットマンGR)で得た結果を元に『オリジナルロボットマン』ボディの新規製造に取りかかる予定である。当然、ヘルブレーンはCY型(サイボーグ1号の培養脳)である。その完成後は量産が行われ、量産型ロボットマンゴッドファイター(ヘルブレーンMI型:ミクロマン培養脳)も順次レストアされてゆくであろう。そうなれば近年、動きが活発化してきたアクロイヤー、アーデンらに対して有効な作戦を立てる事ができ、専守防衛が優位に行えるはずである。期待せよ。


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