No.99002010

フィギュア王 NO.13
    (1998年07月号)

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カスタマイズ工房

変身サイボーグ特集(文・原えりすん)




帰ってきた凄い奴

 変身サイボーグ!このおじさん達には昔懐かしいビッグタイトルが復活した。かってコスチュームチェンジによるプレイバリューにより全国一千万人のちびっこ達をしびれさせた変身サイボーグ。だが数々の戦いの後永い眠りについてしまったのだ。

 だが昨年勇者ガオガイガーのしりーずとして新造によるサイボーグドールが作られ今年ついに本家変身サイボーグとして復活したのである。



 このカスタマイズ工房でも変身サイボーグガイは大人気で今年に入りその汎用性の高さからマニア間で人気爆発、ゲットするべく在庫情報が飛びかい争って買い集めていた程の近代ドール史に残る傑作玩具なのである。今回それがさらに廉価で発売されたとあれば全国一千万人(隠れ含む)のドールファンは黙ってはいないぞ。遅れ馳せながらカスタマイズ工房でもこの知られざるスーパードールを大プッシュだ。その素晴しさは、可動域の高さと手や腕が取り外しできるため着せ替えがしやすい点にある。市販の30センチサイズドールとしてはほぼ最高の可動スペックをもち(両津系サイズ違いとして除外)一回触ってみればそのすごさにだれもが納得するクオリティがある。さらにGIジョーサイズのコスチュームがあらかた着せられなおかつネジ一本で分解できるために改造が実に簡単であり、初心者から完全改造をこなす上級者まで満足のハイグレードドールなのである。

 今回カスタマイズ工房変身サイボーグプッシュ作戦の一貫として創作の手がかりとなるタカラ公認のネオ変身サイボーグストーリーを掲載する。ファンの熱い希望に答えて復活したサイボーグ一号、新たなる冒険物語はここから始まるのだ!引き続きサイボーグ改造写真も募集だ。まだまだ思いもよらない遊び方がきっと隠されているに違いないぞ!




















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(タカラ公認 ネオ変身サイボーグ1号 オリジナルストーリー)

(サイボーグサーガ)



第1話  「ネオ変身サイボーグストーリー」


 変身サイボーグ1号、彼は昔片貝健一というアフリカの大地で働く生身の猛獣保護管だった。
しかし1999年宇宙の支配者キングワルダーの円盤に襲われ妻や弟とともに瀕死の重傷を追ってしまい父、片貝博士の手によりサイボーグ一号として蘇ったのである。
ワルダーとの戦いは熾烈を極めたがついに正義の力が悪を滅ぼしワルダーは撃退された。しかしその後サイボーグ一号は宇宙パトロール中に消息を絶ち長い間行方不明となっていたのだ。


「赤き星の声!サイボーグ一号復活せよ」

時は2025年海底深くあるネオノーチラス研究所の片貝博士の下に謎の宇宙電波が届いた。

 「こっこれは!一号の信号ではないか!」

発信元はレッドギャラクシー星、すぐさま一号の盟友アンドロイドAとミクロマントムが救出にむかった。
だが彼らがそこで見たものは原子力エンジンを破壊され地中深くに埋まっていた無惨に朽ち果てた一号の姿であった。
シグナルは自動発信したものでそこに元気な一号の姿はなかったのである。
 
 「嗚呼 一号、宇宙を救うために戦った英雄がこんな姿に!」

悲観に暮れる二人の耳に一号の声が届いた。



 「これは・・・僕が死ぬ前に最後のメッセージをメモリーテープに残したものだ。僕はパトロール中にワルダーの恐るべき陰謀を探り当てた。

 彼らは時空のひずみにある次元活断層<ディメンショナルフォールト>に蓄積された次元エネルギーを刺激し、惑星を飲み込むような銀河大地震<ネビュラクェイク>を引き起こそうと企んでいたのだ。

 その引き金となるアストロキィは単体でも強力な武器になるのだがそれが次元活断層に向けて発射された時銀河大地震が起きるのだ。

 僕はそれを阻止するべく戦ったがアストロキィの直撃を受けて破れてしまった。だが一度使われてしまったアストロキィは20年はたたないともう一度使えない。このメッセージを聞いた人に正義の心が宿るのならこの陰謀から宇宙を守ってくれああ、もうエネルギーがなくなってきた・・・さよなら・・・・・・みんな・・・・・・」



 「一号、君は勇敢な青年だった僕たちは君の使命を受け継いで見せる」
 「A、まだ一号は死んではいない!見てごらん」

 なんたる奇跡、レッドギャラクシー星のエネルギーは一号の体を変化させていたのだ。それは貝の中で真珠が生まれるように長い時間をかけて一号の体を変えかすかな生命をつなぎ、そしてその力が信号を増幅させたのだ。

 「一号は蘇るのか?」
 「そうさサイボーグは不死身なんだ!」


地球〜ネオノーチラス研究所

 日本海溝の奥深くそこには片貝博士のネオサイボーグ手術で回復した一号の姿があった。
手術は大成功だった。だがにもかかわらず周囲の空気は重かった。
 
 「僕は一体誰なんだ・・・・・・」
 
彼は奇跡の生還の代償に記憶を失っていた。激しい戦いのダメージは電子頭脳にも影響を与えていたのだ。

健一の記憶は蘇るのか!
アストロキィの行方は!

再び宇宙は危機にさらされているそれを救えるのは片貝健一、いやサイボーグ一号君だけなのだ!

次号「変身せよ!新たなるサイボーグ」へつづく!
ネオ変身サイボーグ物語が読めるのはフィギュア王だけだ!


                                                        協力/タカラホビー部



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