No.99002040

フィギュア王 NO.16
    (1998年11月号)




タカラ公認
ネオ変身サイボーグ1号 オリジナルストーリー


サイボーグサーガ


第4話  「死の天使ダークスター」



■宇宙ワルグロ星人遊星基地

 漆黒の宇宙に浮かぶ遊星基地。不気味なワルグロ星人達がなにかを企んでいた。

 「ガガガ、アストロキィの位置はまだつかめないのか?」
 「ギギギ、あれほどのエネルギー体が見つからないとは」
 「グググ、ゾーンレーダーの反応は地球を差している。必ずあるハズだ」
 「だから、お前たちは馬鹿なのだ

そこに黒い謎のサイボーグがあらわれた。

 「ガガガ、ダークスター!きさまにはわかるというのか?」
 「あたりまえだ、見ろこれを

スクリーンに地球のエネルギースキャン画像が映し出された。

 「この大きく光る画像は何だ?」
 「ギギギ、地球最大の海潮発電所だ」
 「アストロキィとは巨大なエネルギーを貯える装置だ、すぐにわかる。がだ同じ大きな反応があったら
 「ガガ、そうかこの発電所に隠してあったのか!」
 「ギギギ、しかしここは警備が厳重だぞ」
 「ふふふ、ここは僕に任せてもらおう





■ネオノーチラスCX-1基地

 ピッピッピー
ネオノーチラス基地にSOS無電が飛び込んだ。

 「健一、たいへんだ!UFO7がアフリカを襲っているぞ!」
 『なんだって!アフリカが!?インベーダーめ動物たちが再び危険にさらされているのか』

元野生動物保護官だった片貝健一は飛び出していった。

 「健一はなぜあんなに慌てているんだい?」

ミクロマン・トムアンドロイドAに聞いた

 「トム。彼にとってアフリカは思い出の地なんだよ家族と兄弟で暮らした・・」



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■アフリカ大陸サバンナ

 動物たちの楽園がUFO7に襲撃されていた。

 『ワルグロ星人!好き勝手に地球は破壊させないぞ!』
 「ギギ、来たな地球のサイボーグ」
 「ガガガ、サイボーグ一号おまえの負けだ!」
 『なんだと!』
 「グググ、我々のねらいは地球の裏側にある海上発電都市だ」
 「ギギギ、愚かなり地球のサイボーグ。今、発電都市にむかって隕石が落下中だ」
 『そんなことをしたら都市の50万人の人間が!』
 「グググ、我々の目的は終わった」
 「ガガ、もう間に合わないぞ見殺しにする屈辱を味わうがいい」

言うやいなや忽然とUFO7は姿を消した。

 『ネオノーチラス!応答してくれ、今の話は本当か!』
 「本当だ一号、巨大隕石が今海上都市にむかっている」
 『今すぐ駆けつける』
 「だめだ!地球の反対側では、もう間に合わない」
 「ミクロマン・トムあきらめるのは勇気じゃないぞ!」
 「オメガショック!チェンジブルー!

一号はスピードタイプの「青」に変身してすごいスピードで空を切った

 「一号!隕石は巨大だ、君の力では押し戻すことは出来ない」
 『可能性はゼロではない!見えたぞ!』

巨大な隕石が真っ赤に燃えて大気圏を突破しようとしていた。

 『ジャンボナックル!

液体金属から作られた武器が一号の腕に装備された

 「行くぞ!グランドパンチ!

グランドパンチ!それはジャンボナックルのパワーを青のスピードで増幅させたネオサイボーグ一号のニュー必殺技だ!

 『行けぇぇぇぇぇ!!』

一号は青い流星となって隕石に突入したドガァァァン巨大隕石は真っ二つに割れた

 「見てA!すごいぞ一号!」
 「いやトムまだだ!」

ほとんどが海上に向かったが大きな固まりがまだ都市に向かっていた

 「この程度なら破壊できる」
 「そうはさせない!」

閃光一貫!黒い流星が一号の行く手をさえぎった

 「なにものだ!おまえは」
 『僕の名はダークスター!キングワルダー一世の使いだ』
 『ダークスター!』
 「隕石の破砕点を見切るとはさすがだ。だが、おとなしく見ていてもらおう」
 「邪魔出てするなら容赦はしないぞ!」
 「やってみせろ!」
 『グランドパンチ!』
 「ギロチンカッター!




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ダークスターの体から出たグニャグニャとしたドロメ液が武器の形を組み立てた

 『なに!』
 「デスフィールドヘル!

デスフィールドヘルはダークスターの必殺技だ!
亜空間を発生させ位相エネルギーでものすごいパワーを産み出すのだ!
青い流星と黒い流星が激突して爆発した!
ガガガガガガーン、一号がはじき返された。

 『なんて恐ろしい力だ』
 「見ろサイボーグ一号、もう遅い

ドォォン!爆音と供に隕石は発電所にあたり大爆発した。

 「しまった。発電所が!」

そのクレーターの中心地に無傷の物体があった

 「ふふふ、見つけたぞアストロキィ。こんなところに隠すとはさすがあの人の仕業だ
 『アストロキィは渡さない!電磁ブレード!

だがその刃はダークスターに届く前に動物型サイボーグに食い破られた!!

 『おまえは!サイボーグジャガー!

ガルルルルッ!
それはかってサイボーグ一号と一緒に戦ったサイボーグジャガーだった。

 『どうしたんだジャガー!くっネオノーチラスの頭脳が破壊されている
 「よくやったジャガー
 『ダークスター・・まさか・・おまえは、気が付かなかったその電子頭脳から出る信号は・・・』
 「そうだとも。あなたはよみがえるべきではなかった
 『なぜだ!健吾!

なんということであろうか、恐るべきサイボーグダークスターにはサイボーグ2号片貝健吾の頭脳が入っていたのだ!

 「兄さん、いや一号、世界はいずれ滅びる。それは遅いか早いかの違いだ
 『健吾!一体なにがあったんだ!』
 「キングワルダーは終わりと始まりだ

ウォォォン。ダークスターはワープ装置を作動させジャガーごと消えてしまった。

 『なぜなんだ?健吾』

血のように赤い夕日がサイボーグ一号の体を照らしていた。







―――  一方その頃  ―――

 「ガガガ、ダークスターがアストロキィを奪取したぞ」
 「ギギギさすが始祖の使い
 「グググ、うまく洗脳したとはいえ所詮は地球のサイボーグ。ワレワレがおとなしくワルダーの支配に甘んじているとでも思うなよ」
 「ガガ、片貝博士を誘拐スル」




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■日本葛飾国際会議場

ドガーン突如ワルグロ星人が会議場に潜入してきた

 「ギギギみんなコロす」
 「ガガガ片貝博士を出せ そうすれば何人か助けてやる」
 「待て!

ワルグロ星人の前に立ちはだかったのはアンドロイドAだ!

 「そうはさせないぞ お前達に滅ぼされた故郷プリズマ星の仇、今日こそ討たせてもらうぞ!」


(つづく)






■次回予告

ダークスターの正体は少年サイボーグ片貝健吾だった。彼の身に一体何が起こったのか?そして最後の命を振り絞り戦うアンドロイドAの運命は!次号、「死闘!アンドロイドA銀河崩壊の序曲」を待とう!



































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