No.99002050

フィギュア王 NO.17
    (1998年12月号)




タカラ公認
ネオ変身サイボーグ1号 オリジナルストーリー


サイボーグサーガ


第5話  「死闘!アンドロイドA銀河崩壊の序曲」



前回までのあらすじ

 銀河の破滅を呼ぶ超アイテムアストロキィはキングワルダーの手先、ダークスターの手に渡ってしまった。そして一方ワルグロ星人達は野心のため片貝博士の誘拐を企んでいた。



■葛飾国際会議場


 「ガガガ、アストロキィがダークスターの手に渡ったとなるとワルダーと対抗できるのは、もはや銀河の秘宝しかない」
 「ギギギ、銀河の秘宝の秘密を知るは片貝博士のみ」
 「グググ、ワルダーの真意は全ての破壊、我々も黙して滅ぼされるいわれはない」
 「ガガ、サイボーグ一号のいない今なら」
 「そうはさせないぞ!ワルグロ星人!」

彼等の前に漆黒のボディのアンドロイドAが立ちふさがった!

 「ギギギ、アンドロイドA、まだ生きていたとはな」
 「滅ぼされたプリズマ星人の仇を討たせてもらう!」
 「ググ、プリズマ星・・・2000年前に滅ぼした惑星だ」
 「そうとも、私の故郷プリズマ星は平和を愛する星だった、しかしおまえたちの侵略により滅びてしまったのだ」
 「ガガガ、弱いものは滅ぼされるのは当然」
 「どんな理屈があってもプリズマ星の恨みは消えはしない!スペクトルビーム!」

一陣の輝きが貫いた。

 「やめろ、A君、君のエネルギーはもう少ない、ここで力を使いきってしまったら」
 「博士!それが私の死ならかまいはしません。地球をプリズマ星の二の舞にさせるぐらいなら」
 「ガガガ、ならば本気を出すまでだ、プテラノガン!」

ワルグロ星人は四次元テレポートで自在に武器を出すことができるのだ。ゴゴーン!すさまじい武器の応酬がつづく、だがエネルギーの少ないAには分が悪かった。

 「ガガガ、どうしたアンドロイドA」
 「ギギ、今度は地球で滅びろ」



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しかし!ピンチのAがにやりと笑った。

 「どうやらお前たちはプリズマ星科学の秘密を忘れているようだな」
 「??」
 「お前たちの宇宙頭脳を破壊する唯一の光線プリズマショットだ」
 「ググ、バカめ、テレポートして逃げれば、・・・・!!テレポート出来ない!!回路が加熱しすぎたのか!」
 「平和を愛するプリズマ星人にはこの恐ろしい武器が使えなかった」しかし、今は違う!」
 「最後まで抵抗を続けた私の前で故郷は滅ぼされそして宇宙の島流しに合った」
 「だが、地球で私は蘇り、地球人に平和を求める心を見た!この星を救うためなら何も惜しくはない。
今こそ、この悲しみの深さを思い知れ!」

ドグァァァ!その時だ!!!なんと!鋼鉄の槍がアンドロイドAの胸に突きささった。壁を打ち壊し現れたのは!

 「ギギ、ダークスター!」
 「お前達を助けたのではない、プリズマショットにはやっかいな副作用があるだけだ」
 「!」
 「片貝博士を狙うことはわかっていたよ、今すぐここを立ち去れそれともここで滅びるか?」
 「ガガガ、ここは引こう。だがキングワルダー一世の再生はお前にも同じ事だぞ」
 「ふふふ、世界を滅ぼすのが究極の目的だ」

ワルグロ星人達はUFO-7に乗り消え去った。

 「健吾!」
 「片貝博士あなたは邪魔な存在だ」
 「やめろ健吾君!父親を手に掛けるのか」
 「僕はもうワルダーの一部だ、放射能銃!」

 ダークスターの腕に武器があらわれた。

 「健吾、おまえは本当に健吾なんだな」
 「そうとも、お父さん。試作のネオボディと供にワルダーにつれさらわれた片貝健吾だ」
 「いったい何があったのだ」
 「宇宙の破滅を知った」
 「銀河大地震・・・・まさか!コスモバーストか」
 「そうだ」
 「では・・・私を殺してからその先をみるがいい」

しかしダークスターの銃は火を噴かなかったどういうわけだろう?なにか躊躇しているようだ

 「父さん、僕は・・・」

だが、再びぎらりとした目の輝きを取り戻した。

 「死ね片貝博士」
 『冷凍銃!』

博士とダークスターの間に氷の壁が立ちはだかった!

 『そうはさせないぞ!ダークスター!』

そこに駆けつけたのは!そう!サイボーグ一号だ!

 「兄さんか」
 『健吾!たとえお前であっても平和を壊す者は絶対に許さない、』
 『火柱銃!』

ダークスターと一号の戦いが辺りをとどろかせた







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 「駄目だ兄弟で戦ってはいけない!」
 「何をする気だA!」

Aは自らを貫いた槍を引き抜いた!

 「健吾君・・・許してくれ!プリズマショーット!」

壮絶な輝きが光った!これこそがプリズマ遺伝子の持つ最終パワーなのだ!

 「ググゥゥ」

急にダークスターが苦しみはじめた。

 『そうか!プリズマエネルギーはドロメ溶液にも影響があるのか』
 「くくっ、まずい!決着はいずれ付けよう」

ダークスターはその巨大なウイングを開いて飛び去っていった。

 『A!』
 「一号・・・どうやらすべてのエネルギーを使いきってしまったようだ」
 『父さん、エネルギーチャージは出来ないのですか?』
 「我々の科学ではまだプリズマ回路だけは解析できないのだ」
 『A・・・、今はだめでも、きっと君を元に戻してみせるよ』
 「一号、お願いだ。君にプリズマショットを託す。使ってくれ・・・これがダークスターの弱点だ」
 『わかった』

一号の体にAのプリズマ遺伝子がチャージされた

 「一号、悲しいことはもう私だけで充分だ、あとは・・・頼む」
 『約束する。おやすみA』
 「ああ、未来のどこかで・・・また会おう」

アンドロエンジンの光りは消え、静かにアンドロイドAの全機能は停止した。彼はプリズマ星人として生まれ地球人として眠りについたのだ。





■銀河系外郭

時を同じく宇宙をパトロール中のミクロマンが惑星アオトで異変を感知していた
ピッピッピー

 「ミクロヘルプだ!なにか猛烈なテレパシーが飛んできたぞ」
 「急いで調査だ、アクロイヤーの仕業だろうか?」

ミクロ円盤によって惑星アオトを訪れたミクロマンたちは恐ろしい光景を目にした

 「なんてことだ生物がみんな白骨化している」
 「地球の仲間にきいたことがある。これは・・・ドクロザキングの仕業だ」
 「では!」
 「キングワルダーの本隊がついに来たんだ!」





■次回予告

せまりくるキングワルダーの軍団、ミクロマン達は決断する!
次号「驚異迫る!ネオビクトリー作戦発動せよ!」をまとう!




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