No.99002120

フィギュア王 NO.24
    (1999年08月号)




タカラ公認
ネオ変身サイボーグ1号 オリジナルストーリー


サイボーグサーガ


第12話  最終回前編「ダークスターの戦い」



○これまでのあらすじ

 先史文明の英知を手中にし、全宇宙を破壊した後、自らが神となり新世界の創造という究極の作戦を企てるキングワルダー1世。その起動に必要なアストロキィはサイボーグ1号片貝健一をレッドギャラクシー星に葬ったが、その後行方不明となった。
 そして時は流れて25年後、ミクロマン・トムとアンドロイドAに発見された1号は新たに開発されたネオボディによって蘇った。
だがその空白の期間ネオノーチラスに潜入していた影丸神ことワルダー2世により、弟、片貝健吾ことサイボーグ2号は拉致され悪の戦士ダークスターとして洗脳されていた。ワルグロ星人や怪人将軍達との戦いに勇敢に勝利した1号は正義の仲間達と協力、ネオビクトリー作戦でワルダー軍団を迎え撃つ。
 だが、不吉の影がついに健一を襲った。アストロキィは敵の手に渡り、地球窒息作戦を阻止するための植物要塞基地の死闘、そして超兵器サイバー麒麟銃をめぐった弟ダークスターとの戦いでついにその命運は尽きてしまったかに見えた。
 だが片貝健一を死の淵から救ったのは彼の妻、片貝真理であった




■ネオノーチラス基地


アポロイドZはマスクをゆっくりと外した。そこには美しい女性の姿があった

 「健一さん。私は、未来から来ました・・・」
 「未来から・・・」
 「私の過去ではあなたは、健吾君との戦いで死にました。そしてまもなくワルダー1世の手により宇宙は滅びます」

一同が驚愕の声をあげた。

 「健吾君、いえダークスターが予感した破滅は真実なのです だからこそ、彼を止めることは誰にも出来なかった」
 「僕たちの滅びるのか」

洗脳から正義に目覚めたミクロマンであるアクロイヤーが力無く肩を落とした。

 「破滅の波が近づく中、ネオノーチラス最後の作戦として、昔にタイムウェーブを発信し、αH7を使って過去に実体化させる「希望計画」が実行されたのです」
 「それで、君が・・・」
 「では助かる可能性はあるのか!」

 「わかりません、ですがもうこの時点で歴史は改編されています。歴史修正の波に飲まれるか、それとも抵抗して世界を変えるか」
 「僕ら次第という事か」
 「最後のチャンスを未来の自分から貰ったわけだ」
 「行こう!例え破滅の未来が待ちかまえていても」
 「戦おう!それが正義の使命だ!」
 「真理、僕が切り札と言うことは・・・」
 「そうです・・・」
 「わかった・・・僕はもう迷わないよ」





1







■東京21時

大怪獣ゲイモスのパワーが圧倒する。99が果敢に応戦するが、戦いは不利だ!

 「うおぉぉ!メテオッストライカァー!」

メテオストライカー、それは小惑星を強力な磁力を使いピンポイントでぶつける99の強力技だ!しかし!

 「ブラックカイザーナックル!」

ワルダー2世の一撃で小惑星は粉々にうち砕かれた。

 「ハッハッハッ、愚かなりおろかなり斗馬一矢よ、貴様以上の力を私が持っている事を忘れたか!」
 「くぅ!」

99のボディは古代科学の研究データを元に斗馬一矢の父により開発された物だ。だがそのオリジナルこそがワルダー2世の持つサイボーグボディなのだ

 「斗馬、勇気とやらで勝ってみせろ!」

その時99の脳裏にテレパシーが届いた

 「冷凍銃だ!」
 「冷凍銃?」
 「冷凍銃をゲイモスに向かって撃て!」
 「冷凍怪獣に冷凍銃など」
 「信じてくれ!」
 「わ、わかった!・・・アイスガン!」

ゲイモスに向かって冷凍銃が放たれた!と同時にもう一条の青い光線がゲイモスを襲う!
するとどうしたことだろう!突然ゲイモスは苦しみ始めた。絶対零度を超えるマイナス300度の光線はさしもの大怪獣にも耐えられなかったのだ!ズバーン!ついにゲイモスは倒れた

 「今の声は・・・」

そこに現れたのはなんと!

 「ダークスター!」

黒い死の天使片貝健吾だ!

 「ダークスター、裏切った・・・というより我々のオモチャが壊れたという方が正解だな」
 「一矢さん、許してくれとは言わない。僕はあまりにも罪を重ねた。だが一生をかけても償いはするつもりだ!僕は・・・兄さんの後を継ぐ!」
 「ずっと、その言葉をまっていたぞ!サイボーグ2号!」
 「行くぞ!キングワルダー!ジャガー!ワンダーチェンジ、コンドルV(バイオレンス)!」

サイボーグジャガーが天馬のようなV形態にチェンジした!ワンダーチェンジとは2号とサイボーグジャガーの10倍の攻撃力を持つ合体技なのだ!

 「サイクロンバリアーッ!」

ドガガーン!ワルダー2世に強力な一撃が放たれた!

 「よし!ひるんだぞ!健吾君!」
 「わかりました斗馬さん!」
 「ダブルサンダーキィッック!」

99に続いて2号がとどめの跳び蹴りを連発する。絶対に避けられないコンビネーション攻撃だ!バギャァアン!ついにワルダー2世のボディが砕けた!噴き出すドロメ溶液がジュウジュウ音をたてる

 「ぐぐ、だが我々の勝利はかわらないぞ・・・」






2







■国連本部

その戦いの光景はミクロマン・スパイマジシャンの手で世界中に中継された。

 「おおっ」

世界中で歓声が響きわたる。国連事務局長が宣言する。

 「これより人類は反撃作戦にでる、封印していたロボットベースを起動させろ!」

(つづく!)

















































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