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第2部 第14話  ■TVアニメマガジン1984年5月号■

〈あらすじ〉

第2の流星ロボは超能力波の連続攻撃をかわしてアクロデビル元帥に肉薄するまでに迫り、アクロ軍団をあっという間にやっつけた。
デビル元帥はやむをえず異次元にひきあげた。

ミクロマンの基地では傷ついたケンジ、クレオ、ウイリの3人が治療を受けていた。
一方少年たちは協力を誓いあい、紺野たかし4年生、天野星夫3年生、黒金てつや5年生と名のった。

2つの球体を前に、サラムは調査してやっとつかんだその正体を教えてくれた。
ミクロアースが全滅する半年前、新しい金属惑星“メタルナイト星”が発見された。
その星の鉱物資源の探査と実用試験をかねて3体のニュータイプロボットが極秘に送りこまれたのだった。
メタルナイトにおおわれスーパーロボットになった3体は、ミクロマンをさがしもとめて宇宙へとびだったのだ。

エイジとカムイは第3の流星ロボをジェットヘリでさがしにいった。
反応のあった自動車の中では、ひとみという少女がきれいな玉を両親に見せていた。
自動車はアクロイヤーの異次元トンネルに吸いこまれようとしていたが、エイジたちはインターセプターにじゃまされて助けることができなかった。

ひとみと両親はアクロイヤーの異次元要塞にとらえられ、アクロデビル元帥から玉をよこすよう迫られた。
ひとみの玉は光りながら飛び回ってロボットに変化した。
アクロデビル元帥は右手のするどい爪をひとみの首にあて、流星ロボにあばれるのをやめるよう迫った。
ロボットは脅しに従い、捕まってしまった。

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〈ミクロチェンジ編第14話解説〉

初登場時3年生という設定だったタカシは4年生に進級しています。
半年前の11月号に載っていたQ&Aコーナーによると、タカシには親友がいるそうです。
“学級新聞の編集長で、カメラマンでもあるクラスメイトの高木のぼるくん、遊び友だちの黒金てつやくん、それに、頭がよく、美人の星野ひとみちゃんなどだ。
もちろん、プラモ店のおじさんたちとも大の親友なんだ”
黒金てつやくんもひとみちゃんも5月号に出てきましたが、高木のぼるくんだけがいません。
初めの設定に反して1年年下で「天野星夫」に変わってしまったようです。
どう見てもそんなきれいな名前より高木のぼるの方が似合うのですが、どこかの「博士」を例に出すまでもなく、自分の趣味にゆかりのある名前で呼ばれれば嬉しいものです。

ミクロマンに協力する友だちが集まるのは、この時期テレビマガジンでもありました。
ミクロ少年隊(MMC)と言い、メンバーにはたかし、ひろし、こうじ、あけみがいます。
名前は違っていますが、男子3名、女子1名という構図は共通です。
どちらも原案はタカラ側から加藤良信氏によって用意されていたものとみられます。
似たような展開として、かつて少年仮面ライダー隊というものがテレビマガジン誌上とテレビ放映で同時に進められ、ファンを大変楽しませたことがあります。
仮面ライダーの知名度とは比べようもありませんが、ミクロマンに協力する少年隊員というものにはやはり憧れを感じます。
ミクロ少年隊になりきり、友だちとミクロマンを介して遊ぶのは楽しいに違いありません。
私は当時すでに中学生3年生でしたから、ミクロマンで遊ぶ友だちなど望むことはできませんでしたが、小学生の間ではミクロチェンジで意気投合していたことでしょう。

ひとみちゃんと家族の服装からは、裕福そうな家庭環境であることがうかがえます。
両親が手放そうとしないでしょうが、ひとみちゃんは流星ロボを拾うくらい好奇心旺盛なので、この先タカシと仲良くなれる要素は充分あるでしょう。

第3の流星ロボの正体はMC-14メタルマンでした。
玩具では銃を差し込む5mmジョイントが手にあるのですが、漫画ではこぶしをかっこよく描いてあります。


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