4.新タワー基地の登場
平成28年3月31日公開
太陽系内を調査するため、ファクトリーエリアのジェシー長官の下でM281クラークが新タワー基地を製作しました。
新しいタワー基地はレスキュータワー基地とも呼ばれ、レスキュー隊員とともに救助活動に活躍しました。
改良点1:ジャイロがついた
ミクロマンジャイロにも搭載された、はずみ車の歳差運動を利用して不思議な動きを見せるメカです。はずみ車が動力源にもなります。変化の可能性が向上しました。 |
地底での作業に機能を発揮する。 「パワーカプセル」 |
小型戦闘車で局地戦に活躍する。 「ミニワゴン」 ※原文では極地戦 |
ベースロケッターにジャイロを取り付ければ、後輪をアドベンチャーワゴンに使えるので、2台同時に活動できます。
いろんな変化ができるタワー基地、君ならどう遊ぶ。 | |
移動する指令室とよばれマッハ2で飛行する。 「ベースロケッター」 |
未知の惑星を探検するときの装備だ! 「アドベンチャーワゴン」 |
気象観測用の垂直上昇用マシーン。 「コスモシューター」 |
未開地や荒野などで作業する。 「フロンティアマシン」 |
超音速のスーパービークルだ。 「スイミングロケッター」 |
海底探検用の高性能マシーンだ。 「マリンドーザー」 |
※ 新タワー基地ではそれぞれの形体の説明はありますが正式な名称は記されていませんでした。 このページでは、タワー基地M-115の説明書にあったメカの説明や形体に近い名称をつけてあります。 |
改良点2:ゆったりしたシート
改良点3:緊急車両を思わせるカラーリング
白地に赤いラインが入るカラーリングは救急車を想わせます。 クリヤーパーツを昔のタワー基地のものに換装するとそのイメージが強くなります。 白と赤の配色は製作者クラークのボディカラーでもあります。 |
M281 クラーク |
プレイステーションソフト「小さな巨人 ミクロマン」に収録されているムービーには、これと同じカラーの新タワー基地が映っています。アクロイヤーのニセ情報につられてアースステーションから出撃するミクロマンの大部隊の中に新タワー基地がいます。作戦の指揮を執ることになっていたのでしょう。戦闘が終わり、レスキュー隊員と一緒に活動するようになってからクリヤーパーツが青くなったのだと考えられます。 新タワー基地が出撃した後、アースステーションには旧タワー基地がまだ残っていて、侵入したアクロイヤーから真っ先に攻撃を受けました。このことから言えるのは、タワー基地M-115が改造されて新タワー基地になったのではなく、別に新しく建造されたということです。ですから新旧2つのタワー基地が共闘することがあってもいいわけです。 1979年のミクロマンの帯状カタログでは、また少し違うタワー基地が紹介されました。初めは「レスキュータワー基地」と呼ばれ、主翼の形状が異なるほか、配色もより救急車らしいものでした。 「新しく生まれ変わった・・・」とあり、そのまま受け取るとM-115が新タワー基地に生まれ変わったと解釈できます。ではプレーステーションソフトのストーリーはどう考えたらいいのでしょう。旧タワー基地M-115はベンの頭脳が宿ったものでした。M115ベンの人格は旧タワー基地から新タワー基地へと移行し、最新の機体を得て生まれ変わったのです。ですからタワーベースドックで攻撃されたタワーベースの中にベンはいません。 |
改良点4:戦闘的なデザイン
口をあけたサメを思わせる機首 |
強力な推進装置を備えたオペレーションルーム |
高速飛行に適した尾翼 |
吸排装置や噴射口などを多数搭載し高機動化された機体 |
妥協が見られる点
マジックハンドの横にあった5mmジョイントの穴がなくなりました。 |
ただし、箱写真のマジックハンドは旧タワー基地のパーツを塗装したものなので、穴が残っています。 |
ハッチを開けてもミクロマンが乗れません。電子機器類で埋まってしまい、ただの点検口になっています。 |
ロケッター後部の凹ジョイントが省略され、ロケットブースターなどを取り付けられません。 |
ミクロマンが乗りやすくなったのはいいとして、活動場所によってはやはり操縦者を覆った方がいいのではないでしょうか。 |
尾翼の取り付け方向が上から後ろになったことや1パーツになったことは、よいこともあれば制限が生じることもあるでしょう。 |
新タワー基地は、1980年にハレー彗星の調査中にデスマルク軍団の攻撃を受けて破壊されました。そしてベンも無事ではすまなかったはずです。残骸を回収したレスキュー基地からスペクトルMXを発射すると、ミクロマンブリザードが飛来してデスマルクを蹴散らしてくれました。仲間を呼び寄せるというタワー基地の力が最後に発揮されました。
タワー基地徹底解剖 終り