市販のアクリルブロックを削って水晶体の模型を作りましょう。本物の水晶は六角柱ですが、ミクロマンのカタログ写真に写っている水晶体はなぜか八角柱です。東急ハンズなどで八角柱のアクリルブロック(太さ50mm、長さ100mm)を売っていますので、この両端を以下のやり方で削れば、カタログ写真と同じものを作ることができます。 | |
写真をよく見ると、水晶体を横から見たときの輪郭は、120°の角で囲まれた不等辺六角形になっています。これをもとにして工作を進めます。 |
@ | 中央稜線を引き、太さ 2a を測っておきます。 a =25mm |
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A | 八角形の端からa/√3=14.43mm下方にぐるりと線を引きます。 | |
B | 側面に30°の線を引くために、次のようにして印を付けます。 正八角形の1辺の長さをbとすると、印は端から下方へb/2√3の位置です。 b をa で表すと、b =2a/(1+√2) ですから、 b/2√3=a/(1+√2)√3=5.98mm 下方に印を付けることになり、 これを@の線とつなぎます。 |
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C | Bの線をAの線とつなぎます。 | |
D | Cの線の中点から角に線を引きます。 | |
E | @の線を稜とする2面を削ります。 | |
F | Dの線から、@の線の中点に線を引きます。 | |
G | Fで描かれた五角形を削ります。 | |
H | 削って現れた五角形の中に、頂点から線を引いて三角形を描きます。 | |
I | Hの三角形を削ります。 |
同じようにして反対側も削って八角錐にします。 アクリルを削るにはベルトグラインダがあると便利です。一定の角度で削れるように、定規になる木片を当てて作業します。 大まかに削った後、さらに400番から2000番の耐水ペーパーで研磨し、コンパウンドで仕上げてください。 |