ミクロアース物語 0.08

地球征服の野望に燃える脅威の軍団

 目指す敵はミクロマン。侵略者のアクロイヤーから見れば、悪はミクロマンであり、敵なのである。
 そんな時、どこからともなく、謎のアクロイヤーがカニロイヤー・エイロイヤー・タコロイヤーの3人の仲間とともに、突如出現したのだ。地球を征服するためには、強力な軍事組織を作らなければならないのだ… と彼はアクロイヤーたちにテレパシーでいった。そのアクロイヤーは、ヘドロやPCBの影響が少ないところで蘇ったので、脳は単細胞化されなかったが、脳波が異常に狂い悪徳能力が増幅されてしまった。細胞変化でアクロカーに変身し、3人の仲間とも合体できる超能力をもっている。
 彼らの情報によると、地球上には、ミクロマンという、科学力の進んだ奇怪な人間がおり、基地などを建設して、その勢力を地球全体に伸ばしているという…地球征服のためには、まずミクロマンどもを撃滅しなければならないのだ。そこで彼は強力な超能力で、アクロイヤーたちを戦闘部隊にし、自ら軍団の総統となって驚異のアクロイヤー軍団を組織したのであった。そしてきびしい訓練がくりかえされ、いよいよ、ミクロマン攻撃計画が実行されようとしていた。
 そんなアクロイヤーの情報を知ったタイタン星の仲間は、自分の機能を改造し、UFOとレーシングカーとの合体メカを装備して、地球へとミクロマンたちの応援に駆けつけたのだ。

 そんなある日、アクロイヤーが精密機械工場を偵察にいった時、工場のスクラップにレーザー光線を発射すると、その灰の中から小さな玉がころがり出したのだった。さらにアクロイヤーがレーザー光線を浴びせると、玉の中から手足がニョキニョキと伸びて、小さな、ヘンテコなロボットになったのだった!
 そして、アクロイヤーを見つけると、突然「オカーチャーン」と叫んだ。びっくりしたのはアクロイヤーの方、あまり「オカーチャーン」「オカーチャーン」となつくのでしかたがなく、そのロボットを基地につれ帰ったのだったが…そのロボット、どこかに出かけたと思うとスクラップさながらの、これまたヘンテコな仲間をつれて帰ってくるのだ。そしてとうとう、ポンコツロボットの仲間が3人にも増えてしまった!!
 そこで総統は、彼らを《ユニーカー軍団》と名づけ、基地に正式においてやる事にした。最初に拾ってきたロボットを《アクベー》と名づけユニーカー軍団の隊長としたのだった。
 アクベーはなぜか強力な磁力波をもっていた。自分の体にすいつくスクラップを組み立てて、それに磁力波を与えては仲間を作る超能力を生まれながらにもっていたのだ。こうしてアクベーはユニーカー軍団のガキ大将として、アクロイヤーの手助けをするのであったが…
 何か命令しても半分は命令どおりにやるが後の半分はまったく反対の事をしでかすのだ。それにお互いの部品がどれであるかわからないので、毎日ヘンテコな形になるのだった。ユニーカー軍団は命令に従って戦闘に出動するが、途中で破壊された所を元通りにしなくては気がすまないのだ。命令をわすれて、ただ「元にもどす」事しか考えていないので、アクロイヤーも大弱り。だからミクロマンもかまわないでおくのだ。



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