ミクロアース物語 0.07

ヒーローミクロマン

 ミクロマンたちはさらに多くの仲間を蘇らせるため、スペクトルの研究を続けていた。それは周波数を少しずつ変化させての実験であった。
 そしてスペクトルMXが291.82メガヘルツで発射された時、実験を進めていたロードステーション基地の装置が火を吹いて故障してしまった。電波はこの故障で周波数が狂い、日本国中に発信されてしまったのだった。

 しまった、今回の実験は失敗だ 大水晶体のエネルギーを半分も使ってしまったのだ。しかもこの時、太陽の黒点の影響でこの狂った電波が妨害され、微弱な電波となって、なんとテレビの電波と混信してしまったのだ。この混信した電波をキャッチした水晶体が日本国中に数多くあったのだった。

 いっぽうロードステーション基地では、応急修理を終って、発射されたスペクトルのデーターを整理していた。そこでミクロマンたちは、その電波が、あるテレビ局から発信されている電波と同じ事をつきとめた。そして万一キャッチした水晶体があるかもしれないので、受信周波数をあわせて待っていた。その時「こちらミクロマン・ジーグ、今蘇った」…仲間の応答が入ってきたのだ。
 混信した電波を受信した水晶体は、なんとテレビ画像と同じスタイルで蘇ったのだった。色がちがっていても、その姿は鋼鉄ジーグそっくりな形になっていたのだった。



 ミクロマンの基地では今日も各地に潜入しているスパイマジシャンからの情報が送られていていた。しかしその情報システムが突然狂いだしたのである。それは、地球の上空を通り過ぎる大流星群の影響で、その中の一つが爆発を起し無数に散って日本国中に落下したのだ。
 ミクロマンはその物体を調査するためさっそく出動する事にした。その時、鋭い金属音とともに見なれぬミクロマンが出現したのだ。その姿はなんとガ・キーンそっくりなのである。そしてそのミクロマンから強力なテレパシーが送られてきた。「私はミクロマン《ガ・キーン》君たちの仲間だ。力をあわせて地球を守るために宇宙空間からやってきたのだ…」彼らの仲間は宇宙空間で蘇り流星群に乗って地球にやって来たのだが、その流星がテレビの電波をキャッチしてしまい周波数が狂って爆発を起してしまったのだ。そしてそのテレビ画像と同じスタイルになって、地球上へ落下してきたのであった。ミクロマンたちは仲間を歓迎し、彼らも力を合わせて、地球の正義のために戦うことになったのだ…


解説


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戦闘ミクロマン アクロイヤー軍団

          


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