ミクロアース物語 0.12 |
◆地球の砦イースター島基地◆
αH7により、土星の衛星〈タイタン〉で生まれたタイタンコマンドと、地球でαH7により蘇ったミクロマンコマンドは、強力なコマンド部隊を結成し、地球をアクロイヤーの魔手から守るために、今日も秘密訓練メカ《ダッシュレール》で特訓をしていた。そんな時、ロードステーションから、アクロイヤーについての不思議な情報が、コマンド部隊に送られてきた…
スパイマジシャンからの情報では、最近アクロイヤーの動きがなく、不気味に沈黙しているというのだ。きっとなにか恐ろしい事を計画しているに違いないのだ。そこで、ミクロマンコマンドはそれぞれ、コマンドカーに乗り、アクロイヤーの動きを探るため、出動した。世界各地の古代遺跡を中心にアクロイヤーの不気味な計画の調査を進めるのである。
いっぽう、総統アクロイヤーはひそかに、アクロイヤー軍団を使って、コマンド部隊の行動を監視していたのであった。
それから数日後、ピラミッドを調査していたタイタンコマンドから、アクロイヤーが現れたという緊急情報が送られてきた。それを聞いたミクロマンは、移動基地と、ロボットマンを、イースター島の基地から、スクランブル発進させた。めざすは、ギゼーのピラミッドだ。アクロイヤーはなぜ、突然姿を現したのだろうか。ミクロマンは不吉な予感をおぼえた。
イースター島の基地ではミクロマンが集まり作戦会議を開いていた。その時突然アクロイヤーの一団が基地上空に出現した。ピラミッドに現れたアクロイヤーはおとりだったのだ。
総統の命令が下ると、2体のロボットと2台のマシーンが合体し、不気味な金属音とともに巨大なロボットとなって攻撃を開始してきたのである。その巨大なロボットこそは、アクロイヤーが、コマンド部隊に対抗するために作り上げた秘密兵器《ジャイアント・アクロイヤー》であった。4つのメカが合体すると、驚異の超能力を発揮するのだ。コマンドたちはスパイマジシャンとともに必死の反撃を開始した…しかし、ジャイアントアクロイヤーはびくともしない。不気味に笑う総統アクロイヤー……その時、アクロイヤーの作戦をみやぶった移動基地が上空に飛来して、光波波動砲をあびせたのであった。はげしい戦いが続き、アクロイヤーたちは、空の彼方にと消え去っていった。
しかし、これで戦いが終わったわけではない。アクロイヤーは、また地球侵略の魔手を伸ばしてくるであろう。まけるなコマンド部隊、地球に真の平和がおとずれるその日まで…
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