ミクロアース物語 1.01

選ばれた10人のミクロマン

 今から何億年も昔、地球からはるか彼方の宇宙に、ミクロアースという美しい星があった。
 そこでは、ミクロマンと呼ばれる小さな人々が高度な文明を築き、平和に暮らしていた。ミクロ世紀××年――宇宙のかなたから、アクロイヤーと名のる謎の宇宙人が、突然ミクロアースにせめてきた。
 ミクロアースとアクロ星人とのあいだで、すさまじい星間戦争がはじまった。アクロ星人とは、アクアムーンという惑星に高度の文明をもち、アクロイヤーをあやつる地球人でもミクロマンでもない第3の異星人である。アクロ星人の正体はなぞにつつまれている。ただ、彼らは、異常なまでにミクロアースの人々をにくんでいたのである。
 この戦いはミクロアースの勝利に終わったかに見えた。しかしアクロ人類の総統は宇宙科学局が開発したばかりの異次元発生装置をミクロアースからぬすみ出し宇宙に逃亡をはかったのである。
 アクロイヤーから異次元発生装置をとり戻すため、ミクロポリスの指令をうけた10人のミクロマンは宇宙船マザーコスモスで宇宙に向かった。選ばれた10人のミクロマンは、001アロム・002イリヤ・003ウイリ・004エイジ・005オルガ・006カムイ・007キルク・008クレオ・009ケンジ・010コロナである。いずれもミクロアースでは文武共にすぐれたエリートたちである。

 そのあと、ミクロアースはアクロイヤーの仕かけた、時限爆弾により大爆発をおこし、銀河系宇宙から消滅してしまった。ミクロマンは、打倒アクロイヤーに燃えた。
 「いずれ地球を征服しなければならない。そのためには、まずうるさいミクロマンをしまつしなければならない。」アクロ星人はそう考える。地球は、アクロ星人が征服をたくらむ新しい目標となっていた!!

 それからミクロロボットとミクロガンダー3をつれてアクロイヤーを追う旅が始まったのだった。1981年、ミクロアースを爆発されたミクロマンは、アクロイヤーを追って、ついに地球に降り立った。ミクロマンはミクロロボットを使って地中、水中、空中の探査を始めた。ミクロロボットはそれぞれ探査用と攻撃用とに自分の体を変化させられる意志を持つロボットなのだ。ミクロガンダー3は驚異の戦闘ロボだ。ミクロマンの命令があればどんな所でも戦うぞ。そんな時頭上にアクロイヤーの暗い影がうかびあがりフッフッという不気味な笑い声を残して又消えてしまった。それは明らかにアクロイヤーの挑戦だった。

 ミクロマンは、そこがかってのミクロアースとそっくりの美しい星であることにおどろいた。地球を調べているうちに、アクロイヤーにおそわれている少年を見つけて助けてやった。そして少年とミクロマンは友だちになり、アクロイヤーから地球を守ることを約束したのだ。
 少年からのテレパシー連絡がミクロマンにとどいた。アクロイヤーが出現したのだ。ミクロマンとアクロイヤーのはげしい戦いが始まった。しかし、アクロイヤーの異次元攻撃に対してミクロマンはこの時すでに、強化服を完成していたのだ。強化服の活やくで、アクロイヤーは異次元に逃げていった。だが戦いは始まったばかりだ。次の戦いのためにミクロマンは調査を開始した。 

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