ミクロアース物語1.03の文章について
ニューミクロマンの2年目となる昭和57年に展開された物語を、下の2つの資料の文章を引用して記述しました。
これまでとは方向性の異なるキャラクターを加えることによって世界観を広げるのは、旧来のミクロマンの設定では伝統的に行われてきたことです。それがニューミクロマンでも行われるようになったということには大きな意味があります。ニューミクロマンも単発ではなくシリーズとしてこれから永続することを示しているからです。10人のミクロマンを除いてミクロアースが滅びたという設定は、新たなミクロマンについて大きな制約となっていたはずですが、アクロ星人の捕虜という形で生き残っていた仲間の存在は、ありそうで今までなかった話です。そしてこのような幸運な生存者が他にもいるのではないだろうかという期待を抱かせることとなり、後のサラムや流星ロボ、アースダッシュの登場に関わる重要な伏線となっています。
『ミクロマン…宇宙からやってきた小さな巨人。』 昭和57年 ミクロボーグなどに付属の豆本型解説書。前年のものよりも大きいB7版で、以後のカタログでもこの大きさが踏襲されることとなった。 前年からのストーリーに加え、ミクロボーグ登場の経緯を紹介している。ミクロアース物語1.03には新規の文章を前半で引用した。中間部の文章にうまくつながる形で切れているのはたまたまである。商品紹介ページで断片的に描かれた戦いの場面も、末尾で引用した。 また、アクロイヤーの武器を運ぶスペーストレインのイラストがあり、アクロイヤー側の組織の巨大さをほのめかしている。 |
『アクロ軍団アクロサタン』 昭和57年 裏はアクロサタンの取扱い説明書。 ミクロアース物語1.03の中間部分が記載されている。アクロ元帥が初めて文字で登場したが、この時はまだ「アクロデビル元帥」とは書かれていない。 この文書では、アクロイヤーとアクロサタンの属する組織を「アクロ軍団」と呼んでいる。ミクロマンと敵対する存在には「アクロイヤー」、「アクロ星人」、「アクロ軍団」の3つの呼び方があり、特に使い分けをしないことも多いが、厳密には大きな違いがあるようだ。 |
ミクロアース物語1.03の画像について
昭和57年の店頭用吊り下げ式広告を用いました。片面にミクロボーグとアクロサタンのイラスト、もう片面には新製品のミクロロボットWを中心として歴代ミクロロボットの写真が載っています。