ミクロアース物語 1.05

ミクロム2000

 そしてある日、宇宙船マザーコスモスのレーダーは、異常な速度で地球に接近する物体をキャッチした。物体はみるみるうちに大気圏に突入し、分解してしまった。その物体こそ、かつてミクロアースの宇宙科学局で中枢として活躍していた異次元発生装置の制御機能を持つスーパーコンピューター、ミクロム2000だった。
 ミクロム2000は、あのミクロアース大爆発の寸前に自己防衛機能の働きで宇宙に脱出したのだ。しかも、その中には特殊カプセルに守られた技師サラムもいた。
 分解したモジュールとともに、サラムは地表に到達した。そして、地球の少年と仲良しになり、モジュールの回収を開始した。
 だが、異次元発生装置の強化をねらうアクロ星人もモジュールを手に入れようと攻撃してきた。また、再会した10人のミクロマン達から、アクロ星人の野望と地球の危機を知らされた。もし、モジュールをアクロ星人に悪用されてしまったら、地球はどうなるのだろう。サラムは、回収したモジュールを利用して、変身メカニック・ミクロカセットロボを作り身を守ることにした。
 サラムを加えて11人になったミクロマンは、さらに新しいチェンジ機能を持つメカづくりを急いだ。そして、アクロ星人の地球侵略を防ぐために、少年達とともに新しい戦いを開始した。
 まず、ミクロス、コンドル、ジャガーのミクロカセットをつくり、地上の偵察にあたらせた。そして、ミクロカセット部隊のエネルギー補給ベースとしてカセットマンがつくられ、ミクロマンたちは、カセットマシンのジェットヘリとバトルバイクに乗って、アクロイヤーの攻撃にたち向かった。
 一方、アクロイヤー側も地球方面軍司令官としてアクロデビル元帥を迎え、その戦力を強化しつつあった。その攻撃の手はミクロマンと仲良しになった地球の子供たちにも向けられるようになった。
 そこで、サラムはモデルガンのカタチをしたガンロボをつくり、子供たちに預けた。そのガンロボたちは、ブローニング、44マグナム、ワルサーなどで一瞬にして重装甲ロボットにチェンジし、アクロイヤーの攻撃に対抗できた。
 アクロイヤーは次第にミクロマンだけでなく、人間そのものへも毒牙をのばしはじめ、様々な破壊活動を始めた。何しろ、異次元から突然あらわれては消えてしまうアクロイヤーの攻撃に備えることは極めてむずかしい。
 そして、ミクロマンたちはアクロイヤーを探知する能力を持ったカメラロボ、ウォッチロボを地球防衛のためにつくった。
 その結果、ようやくアクロイヤーの異次元基地が発見され、いよいよミクロマンたちは敵の本部に迫っていった。
 同時に、アクロイヤーも攻撃を激しくしていったが、謎の流星ロボなどによってその作戦は失敗を重ねていった。


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