最終回 解説 投稿者:てって博士 投稿日:2013年 5月 7日(火)22時33分47秒 |
|
|
扉で、タイトルの「ミクロマン」の前に「ミクロチェンジシリーズ」が付きました。 そういえばこの時期のカタログも、 ミクロマンよりミクロチェンジであることを前面に出すようになっていました。 なお、途中ページの枠外上部には、「れんさい 宇宙からやってきた小さな巨人 ミクロマン」や 「TVアニメマガジン」というロゴも入っています。 小さな巨人というキャッチフレーズはミクロマンのカタログでは昭和58年以降使われていないのですが、 漫画の方では誌名がTVアニメマガジンになった昭和58年5月号からこのロゴが入っていて、 少し懐かしい気がします。
世界最大のタンカーと言えば、1979年に住友重機械工業追浜造船所で建造された シーワイズ・ジャイアント で、載貨重量564,763 トンの容量があり、全長は458.45 mもあります。 現在稼働中のタンカーでは容量441,500 トン、全長は380.0 mにとどまりますが、 二重船殻でより安全になっています。 我々の世界のシーワイズ・ジャイアントは2004年まで役目を果たし、 その後永久係留されて石油貯蔵用のタンカーとなっています。
コズミックファイターが3機も登場しました。 しかもコアブロックシステムにより3機とも別々の形態をとっています。 1機は最も普通の「超高速重攻撃機」形態、 2機目は後部ブロックを用いず、中間ブロックの後ろに主翼と垂直翼を、 横にサイドワインダーを装備した形で、「超高速用攻撃機」と呼ばれる形態です。 3機目は中間ブロックの横に小型翼、後ろに上方反角のついた主翼を取り付け、ヘリのローターを備えた 「重攻撃用ヘリ」という形態です。 惜しいことに、コズミックファイターはもう売っていませんでした。
たかしたちが異次元要塞にのりこんだ時の乗り物は、何と移動基地に似ています。 機首側面の特徴的なモールドや2つのサブコントロールルームを備えた構造はまさに移動基地です。 ただし吸盤ピストルになる主翼と地海底ミサイルのついた垂直翼はシンプルな翼に変わっていて、 2つある噴射口もコズミックファイター中間ブロックのものです。 勿論、移動基地とコズミックファイターではジョイントの径が異なるため、 そのままでは実物をこのように合体させることはできません。
異次元では人間が小さくなるという設定があるため、少年とアクロイヤーが同サイズで描かれていますが どの時点で「移動基地」に乗ったのでしょうか。 小さくならないと乗れませんし、乗らないと異次元に行けません。 例えば池原版に出てきたミクロバンドを使うなど、辻褄のある理屈を捻り出すことは いくらでもできると思いますので、ここはあまり追求しないことにします。
たかしは44マグナム、てつやはワルサーP38、星夫はブローニングM1910で戦いました。 腕にはウォッチロボがいましたが、どれもロボットになるゆとりがありませんでした。 その分目立ったのは流星ロボの活躍です。 3体の流星ロボがそろい、必殺技を披露してくれました。 4月号のカラー特集に、3体が組んで敵に攻撃をかける最強わざのことが載っています。 太陽エネルギーを吸収して飛行し、上空から体当たり攻撃をする「ファイアーボールアタック」といいます。
星夫は今回シャーロックホームズをまねたような帽子と虫眼鏡で探偵を気取っています。 その彼がアクロイヤーから逃げ隠れしようとする姿はとてもユーモラスで、 よけた攻撃でせんのう装置が破壊されるという偶然は、 星夫の大手柄ということにしてやってもいいなという気にさせられます。
異次元発生装置が破壊され、アクロデビル元帥の逃亡という形でひとまず決着がつきました。 私としては、ミクロマンが異次元発生装置を奪還し、アクロデビル元帥を討ち取るまで 戦いは終わらないと思っています。 さらには、アクロ星人がなぜミクロマンや人間をそんなに憎むのか、その秘密を明らかにし、 あらゆる種族が幸せに暮らせるようになってこそ、勝利はゆるぎないものになるのだと思います。
TVアニメマガジンが今号をもって休刊にならなければ、ミクロマンの漫画はもっと続いたはずです。 そして未登場のカギロボやミクロロボットCAR、双眼鏡ロボ、顕微鏡ロボ、ラジカセロボなども活躍させた上で、 真の結末を描いてほしかったです。 ただし、もっと続いたテレマガでさえ決着はあやふやでした。 続きは私たちの想像力に託されたということでしょう。 |
|
|