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第1部 第8話  ■冒険王1983年2月号■

〈あらすじ〉

ジャンボジェット、新幹線、タンカーなどの交通機関が何者かに爆破された。
燃えさかるタンカーを見下ろすのは、新しいアクロサタンであった。
そこへミクロマンのアーマードスーツが飛来。
アクロサタンは背中のカノン砲を撃ちまくってミクロマンを迎撃する。
数に勝るミクロマンは集中砲撃をしかけたが、アクロサタンはすごいジャンプ力で砲火を飛び越え、左手の機関砲でアーマードスーツを頭上から襲った。
たまらずアロムは3体のミクロロボットWを呼んだ。
海に飛び込んだアクロサタンを海戦用ミクロロボットが追った。
水中では無敵のR11ミクロモンスーンは、アクロサタンを捕まえるのに成功した。
ところがサタンプロテクターが強烈な熱線を発し、ミクロロボットは熱で破壊されてしまった。
熱線はアーマードスーツにも放たれ、ミクロマンたちはうかつに近づけないでいた。
その時コロナは、熱で海水が沸騰し、上にのぼる海流が発生しているのに気付いた。
アクロサタンは強い海流でバランスが崩れ、泡で視界を遮られていた。
そこへスクラムを組んだ3体のアーマードスーツが海流に乗りフルパワーで体当たり攻撃を仕掛けてきた。
アクロサタンは爆発し、大きな水柱が上がった。

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〈第8話解説〉

今回の一番の見どころは、熱せられた水は上昇流を作るという、小学生でも知っている科学知識を味方にして強敵を倒す筋書きです。
しかしこの現象の取り入れ方が私には陳腐に見えます。
そう筋書き通りに行くものでしょうか。
海水を簡単に温めてしまう熱線など、発射した直後から減衰し、射程はかなり短いものになってしまうはずです。
そんなことはまあ、未知のテクノロジーや超能力で克服できるとして、自分の攻撃で生じた泡と海流に翻弄されてしまうようでは、ただのドジな悪役です。
勿論、冷静な判断とチームワークそして勇気があればこそミクロマンが勝ったのですが、せっかく冒頭で珍しくスケールの大きな破壊活動が見られたのに、所詮その程度の弱い相手に恵まれただけという印象はぬぐえませんでした。

ミクロロボットWが新登場しましたが、変形や合体を見せる機会はありませんでした。
言葉も話さず、すぐやられてしまう地味な存在でかわいそうな気がします。
R9ミクロハリケーンは陸戦用、R10ミクロタイフーンは空戦用、R11ミクロモンスーンは海戦用に作られたという設定があり、それを生かした戦闘ができたことは良かったです。

アーマードスーツギャラクスナイパーがまた登場しましたが、危ないシーンも多く、そろそろ戦力に限界が生じてきたことを考えるべきですね。
アーマードスーツバルソニックも出そうと思えば出せたのではないでしょうか。


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