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第2部 第7話  ■TVアニメマガジン1983年10月号■

〈あらすじ〉

異次元要塞にまぎれこんだ3人を捕えようと基地内のアクロ星人たちの動きが活発になってきた。
タカシとユカは異次元を通ってきた影響でアクロイヤーと同じサイズになっていた。
3人はユカが見つけたアクロイヤーの戦闘機に乗って脱出することにした。
すぐにアクロ星人が追いかけてきたが、テレビゲームできたえたタカシの腕とサラムの的確な指示の連係で次々と敵を撃ち落としていった。
3人の乗った戦闘機が基地内のある区域に来たとき、追手の戦闘機が急に引きかえした。
その代わりに長い首のついた機銃が何本も伸びてきて、タカシらは砲撃を受けて不時着した。
そこにあったのはアクロイヤーの異次元発生装置だった。

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〈ミクロチェンジ編第7話解説〉

扉絵でアクロデビル元帥が初登場しました。
「基地にまぎれこんだ三人をとらえろ!!」と命令しています。

元帥のはたらきはそんなに大きく描かれていません。
私が今までに強い印象を持った悪役のボスとしては、デビルマンの悪魔王、仮面ライダーSpiritsの大首領などを挙げておきます。
アクロデビル元帥もそれくらいカリスマを持っていて然るべきです。
ただ本当の恐ろしさは劇中には出てこない(主人公タカシの目に触れない)だけだと思っています。
また総統アクロイヤーもアクロイヤー2人を「たわけ!」とねじ伏せる所など、強烈な統率力を持っているのは確かです。
しかしアーデンが出てきたあたりから調子が狂ってしまいましたね。
元帥の登場により、アクロ軍団も烏合の衆ではなく強固な組織として動いているということがはっきりしました。
それは前から匂わせてはいましたが、ついに秘密のベールを脱ぎました。
元帥の絵は残念ながら腕を降ろし斜め左から見た立ち姿しかなく、後ろ姿は出てきません。
古城版でも森藤版でもそれは同じです。
フィギュアを作ろうとする方はその点苦労していらっしゃいますね。
ワンフェスで一時見かけたことがありますが、買いたかったです。
メカ量さんの作品も見事でした。
いつか配布してほしいと祈っています。

アクロイヤーの戦闘機はカラーページでアクロインターセプターという名前がついています。
森藤版にも出てきますが、商品になっていません。
操縦席の外観はアクロサタンのフードに似ています。
浮上力を生む大きな円盤をベースに、機首や安定翼などをくっつけたデザインです。
駐機中は安定翼を後方に折り畳んでいます。
これをスクラッチしてくれる人はいないでしょうか。

ついに異次元発生装置が出てきました。
塔の最上部に巨大な目玉のような球を持つ不気味な機械で、活発に火花を発しています。
これを奪い返すことがミクロマンの悲願なのですが、守りは堅そうです。

ところで、異次元要塞やインターセプターは森藤先生が描いたのと同じです。
『ミクロマン完全版03』の463ページに載っています。
主人公の名前も同じだし、共通の世界だと言っていいかもしれません。


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