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第2部 第12話  ■TVアニメマガジン1984年3月号■

〈あらすじ〉

コズミックファイターはアクロイヤーの戦闘機の大群におそわれた。
サラムがすこしやっつけたが、ケンジが負傷し、にげきれそうになかった。
その時、上空から怪信号を発しながら接近する光があった。
光は3つに分かれ、敵インターセプターを全て破壊して流星のように日本に落下していった。

地上では星座観測をする少年がその光を目撃していた。
翌日、少年が落下場所を探検していると、警戒中のガンロボに出会った。
やがてヘッドホンステレオ型のメカを持ったタカシがやってきて捜索に加わった。
反応は深い沼の中から出ていた。
ガンロボが水中から回収しようとしていたら、2人は怪しい円盤につかまり、ガンロボは円盤の熱線で融かされてしまった。
すると水中からあの光る玉がとび出して円盤に穴をあけ、変形をはじめた。

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〈ミクロチェンジ編第12話解説〉

玩具のコズミックファイターは単座ですが、劇中では右に座ったサラムが攻撃担当、左のケンジが操縦を担当していました。
ケンジがやられてサラムが操縦にまわると攻撃ができなくなり、にげきれなくなったというわけです。

流星ロボをさがそうとした少年は、おとぼけキャラとして登場します。
宇宙刑事ギャバンで言ったら大山小次郎のような位置づけでしょうか。
広いおでこと団子鼻に丸眼鏡で、背はタカシより低めです。
寒い天体観測でくしゃみと鼻水が出、裏山探検のスタイルは本格的登山のようにかなり大げさです。
ガンロボの威嚇に「ママー」と言いながらおしっこをもらしてしまいます。
確かにワルサーはトランスフォーマーで破壊大帝になったくらいですからちょっと怖いんですよね。
でもタカシにはすぐに気を許し、「このひみつはぜったい守るですよ」というセリフからは、まじめながら愛嬌のあるところがうかがえます。
この愛すべき人物の登場で、物語の味わいがさらに増しそうです。
5月号で名前を教えてくれます。

カセットマンが探知機として登場しますが、ロボットには変形しません。
流星ロボの出現で機を逸したようです。

怪しい円盤の正体は、アクロイヤーの異次元UFOです。
森藤版にも出てきます。
前に出てきた異次元要塞とよく似た雰囲気で、いくつも触手がついています。

テレマガ版の流星ロボ登場シーンは、マザーコスモスがインターセプターの大群に奇襲されて苦戦している時でした。
それまでの経緯が省略されすぎて唐突な印象を受けたのですが、古城版はアクロデビル元帥の激しい怒りを買ったという流れがわかるので、とても自然に受け取れます。
流星ロボ登場!!敵か味方か?という感じの謎めいた登場の仕方で、関心を高めるのに成功した回でした。


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