ミクロアース物語 0.00

銀河系宇宙から消滅してしまったミクロアース…はたして高度文明を持つミクロマンは大爆発とともに宇宙の塵となってしまったのだろうか。















ミクロマンは生きていたのだ。40億年という時の流れを、果てしない暗黒の宇宙をさまよいながら生き続けていたのだ。
ミクロアースは謎のガス体αHの増大により、自然のサイクルが狂い、異常気象、地殻の変動がおこり、大爆発をしたのである。この謎のガス体αHの増加をキャッチした宇宙科学局では、その対策を考えた。ミクロアースの爆発は必至であるが、ミクロアースのすべての人間を脱出させるのは、時間的にも物理的にも不可能であった。そこで特定のミクロマンに生命維持機能をもつ金属質の人工細胞を移植し、光子ロケットで脱出させる計画をたてた。しかしこの計画途中でミクロアースは大爆発をおこしたのであった。だが生命維持細胞をもった、ミクロマンたちは、αH増大による反作用で、小さな核に凝縮され、生命をもった核として宇宙へ飛びちったのである。あるものは水晶体につつまれ、あるものはマグマとともに…




αHの反作用によって核に凝縮されたミクロマンは、その結果、本来は地球人と同じような身長にもかかわらず、再成されたときに、わずか10cmぐらいの大きさにしかならない。しかし再度αHに影響されると、もとの身長になる場合も考えられるのだ。

ミクロマンは水晶体につつまれた核であったが、太陽光線と、宇宙を飛びかう強い宇宙線が、水晶体に屈折して強力なエネルギーとなり、核に影響したので、よみがえったのだ。水晶体の内側がとけてミクロマンのボディの一部になり、水晶体はカプセル状になったのだ。




αHとは水素原子が複雑に結合したガス体で、各種の元素と結合し、その環境によってどんな形のものにでも変化するといわれている生命のガス体だ。
地球上の生命は、人間をふくめすべてαHに支配されているかもしれない…
ダーウィンの進化論のふしぶしに、その進化途中の化石がないとい疑問は以前からいわれていた。つまりαHがある周期で大自然に変化を起こし、地球上の生命を作り進化させたのではないかということだ。太陽系全体は銀河系をらせん状に回転しながら動いているが、これがαHの周期に関連しているのであろうか?αHは強力に作用すると、宇宙のサイクルが狂い崩壊につながるといわれる。しかし適度に作用するとすべてが進化し文明は大きく発展してゆくかもしれない。αHが集中しすぎると反作用がおこり、ブラックホールのような超重力場を作り出す。この結果、物質は限りなく凝縮され、実体のないものになる。ミクロマンが、大爆発の時に核になったのは、この反作用が働いたからなのだ。



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