ミクロアース物語 0.17 |
◆コスモサタン◆
地球から遥か70光年の彼方おうし座に光り輝くアルデバラン。その第3惑星である不気味なアーデン星がある。この星は軌道とアルデバランの引力の影響で厚い大気におおわれて地表に光がまったく届かず異常なガスが充満している惑星だ。ここにアーデンがすんでいたのだ。…がそのアーデン星は星の急速な冷却化のためあと3年後には大爆発するという危機にひんしていた。これをいち早く感知したアーデンは長い調査の末地球を第2の母星とするため侵略計画を立て、同じ目的を持つ地球のアクロイヤーを利用して、その計画を実行しようとしたのである。しかし、地球にはすでにミクロマンがおりそのはげしい抵抗にあって侵略計画が思うように進まず、ごうをにやしたアーデンは超戦闘ロボそして宇宙船としての機能をも兼そなえているアーデンロボ軍団を作り出し自ら陣頭指揮をとるべく地球へとやってきた…
A351 ヘルダー | A352 レイカー | A353 バルガー |
最も凶暴で超能力を使って闘う戦闘のプロだ。 | 戦術の天才で超能力を使う新しい技を考えたりするのだ。 | 最も悪徳能力が強く自分を宇宙の帝王だと思っている。 |
このアーデンロボに乗り込み地球上空へやってきたアーデンはロボを上空に待機させ地上へと降りて来た。このことをミクロマンはまだ感知していなかったが上空を回るアーデンロボの発するエネルギー反応周波数がロボットマンの周波数と近かったためこれをキャッチし調査をはじめた。しかし必死の調査にもかかわらず原因をつかむことはできなかった。地上に降りたったアーデンはアーデンロボ・アクロイヤー軍団を従えてさらに激しい攻撃をしかけようとしているのだ!!
19××年、ハレー彗星の到来を前に謎の彗星が突如木星付近に現れ、その輝きを増しながら地球へ近づきつつあるのをいち早くミクロマン達は発見し、ミクロ彗星と名づけた。そして、このミクロ彗星から、わずかではあるがαH7らしきものの反応を感じとったのだ。ミクロマン達は秒速400kmの速度で太陽に近づきつつある彗星の調査へと移動基地を発進させた。彗星の中心核はわずか数kmしかないがそのまわりにガスや微粒子が地球の直径の2倍以上の雲となっている。ミクロマンが降り立った彗星の核は氷結した世界であった。αH7反応を求めて調査を始めようとした時、凍りついた地表の一部が急に青白く光りだし氷の壁をつき破って新しい仲間が突然現れたのである。彼らは「ポリスキーパー」と名乗り、地球の危機を感じアクロイヤーの手から地球を守るために、はるか宇宙の彼方からミクロ彗星に乗ってやってきたのであった。
ミクロ彗星から少しずつくずれ、離れて宇宙塵となったものが土星の衛星タイタンのそばを通り、流星となって現れた。その中には燃えつきず、隕石となって地上に落ちてきたものが数個あった。タイタン達は、この隕石の中に自分達の仲間がいるのではないかと隕石調査に乗り出した。レントゲンビームをあてて調べてみると、中心部に何かの化石化したらしい物体がみとめられ、しかも驚く事にわずかではあるがαH7の反応もみとめられたのだ。さっそくタイタン達は、この隕石を超高速磁力波ドリルを使ってけずり出した。やっとの事で中から化石を出してみると、おそらく元は水晶体だったのだろう、今はみる影もなくニッケル分子と鉄分子が複雑にまざり合い、しかも生命維持機能はすでに止まっていた。しかし磁力波エネルギー炉らしきメカが、超高速磁力波ドリルの影響でかすかだが動き出したのだ。タイタン達は得意とするサイボーグ科学の粋を集めてついにその化石をタイタンとしてよみがえらせたのだった。それがこのタイタンスペースナイトである!
そんな時、謎のアクロイヤー(アーデン)を発見したという情報が送られてきた。こうして、アーデンがアクロイヤーを利用して、地球侵略を進めていることが明らかになった。正体不明のエネルギー電波は地球上空を回るアーデンロボの発するものであった。ミクロ彗星に乗ってやって来たポリスキーパーは6名だ。地球征服を目指すアクロイヤー一味がアーデンを仲間に加えて強大な力を持ったことを知り、さっそくアクロイヤー一味の再侵略に備えて、秘密兵器を生み出すべく研究を重ねていった。彼らはミクロマン達と協力してビルド基地の建設と平和のために立ちあがるが、この時、活躍するのがビルドランサー、ビルドクレーン、ビルドバズーカなのだ。そしてとうとうスピードジャンパーが誕生した。ジャイアントアクロイヤーの熱波ガンに対抗するために非常用脱出装置が組み込まれており、リモートコントロールにより、再びこれを回収するシステムを持っている。アクロイヤー一味の接近を知ると、ポリスキーパーのメンバーは、さっそく出動を開始した。
そんな情報を受けたフードマンは、大気圏外に停泊中の宇宙船ノア号を通してフードマンの基地である火星と木星の間の小惑星に仲間の救援を求めた。地球からはるか離れたアステロイド基地では今までのフードに、さらに強力な攻撃武器を備えたフードの開発に取り組んだ。そしてまったく新しいフードマンを誕生させたのだ。フードマンはさっそく地球に送り込まれ、同じく新しく甦ったミクロマン「ポリスキーパー」と共にアクロイヤーアーデン達の激しい攻撃から地球を守るために戦うのであった。
アーデンとアクロイヤー軍団はつぎつぎと世界の主要都市に激しい攻撃を始めた。必死に防戦するミクロマン。しかし巨大なエネルギーと超性能メカニズムを持つアーデンロボの前に苦戦をしいられた。しかもアーデン達は分散して各都市を攻撃するゲリラ戦法にでたため、ミクロマンの戦力が分断され、防御が手薄になっていたのだ。もはや世界の主要都市は火の海と化していた。
このままではアーデンの思うままである。そこでミクロマンは、アーデンとアクロイヤーの主力メカである、アーデンロボを集中的に攻撃する作戦をとり、全戦力をアーデンロボの現れる地区に投入したのである。ミクロマン、タイタンそしてフードマンの連合軍はアーデンロボに集中攻撃を開始した。あれ狂うアーデンロボ…壮絶な戦闘が続き、さしものアーデンロボもミクロマン連合軍の前に敗れ去った。
アーデンロボを失った、アーデン・アクロイヤー軍団はいずことなく消えていった。ミクロマンたちは、ついに戦いに勝った。しかしこれで地球に真の平和が訪れたわけではない。本当の戦いはこれから始まるのである。まけるなミクロマン、地球を守れ平和の戦士!!
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