ミクロアース物語 0.16 |
◆ミクロフードマン◆
高度文明の星《ミクロアース》は、謎の大爆発を起し銀河系から消滅した。しかし、ここの危機から逃れたミクロ星人たちがいた。彼らは爆発前に惑星調査にいった科学者たちで、ミクロアースに向かう途中で、この大爆発をキャッチしたのである。彼らの帰るべき星はもうない…。こうして数100人のミクロ星人を乗せた宇宙船《ノア》は暗黒の大宇宙へと放浪の旅に出発した。彼らは何年いや何千年も、さまよい続けるかもしれない。 |
フードマンが長い宇宙生活を生き抜くため、フードの開発と共に、宇宙空間で活動できる高性能マシーンが必要であった。そこで開発されたのが、キットマシーンで、あらゆる目的に対応できるパターンが完成した。キットマシーンは母船ノアの指令により、その目的にあわせ、選択、組み立てられる超性能メカだ。組み立てられたキットマシーンは未知の星の探索や、宇宙空間の調査、宇宙の敵との戦いに活躍するのである。
気の遠くなるような時間が経ち、フードマンの文化は驚くほど進歩した。都市宇宙船ノアは、ミクロアースから程近い銀河系中心部を訪れたことがあった。そこは巨大な質量が集中する重力の巣である。激しく歪んだ時空の中でフードマンたちが次々と不思議な現象に出会っている間、周囲では相対論効果により信じられないくらいの長い時間が経過していたのである。
※ 画像にカーソルを置いてみてください
背景:球状星団M13